さてカスタニーが案内された
大広間には


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「ようこそカスタニー殿。わたくし
カルカソンヌ子爵レイモン・ロジェ
・トランカヴェルです。」と長い顎鬚に
触れながらその人は自らを紹介した。
「これはご丁寧なご挨拶かたじけない。拙者が
カスタニーにございます。」
「わたくしの想像どうりですな、貴殿のお姿。
ベルンの御活躍聞き及んでおりますぞ。」
「ベルン?ああ、あのラビの件ですね。あの
爺さん、みなさんが思うほどの悪人では
ございませんよ。」
「いやいや、そのユダヤ人のことではなく、
ベルン領邦の復活にご尽力されたことでございます。」
「姫様の眠りを醒ましたことですね。」
「いやはやその業、まさに驚異のお力。」
「そんなぁことはないんです、それだってラビの
おかげです。」
「ご謙遜を、とにかく貴殿を迎えたこと、
わが光栄の極み、どうぞごゆるり滞在くだされ。」

とまぁ子爵はカスタニーをご歓待です。
レイモン卿の意図とはいかに。


つづく