声はすれども姿は見えず?

透明人間カスタニー


COMICAZZ-090715kas
「うーんと、ここはどこなんだ?

あっ、あれは、アマリアとホゼじゃないか、

懐かしいなぁ。オーイ。」と彼は二人に

呼びかけました、けれど彼らにその声は

とどいていない?

アマリアは盲目のホゼが爪弾くバイオリンに

あわせて歌います。


♪子供が子供だったころ
自分が子供だと知らず
すべてに魂があり
すべての魂はひとつだった、、、、♪※


「おかしいな、俺のこと忘れちまったかなぁ?

おーぃってばよー、ヒターノス!」もいちど

叫べど返事はなし。

「あぁ、それは”こども時代の唄”じゃないか。」

そのもの悲しげな調べと歌声に耳を傾けた

彼の脳裏に、思い出が甦ろうとしていた。


つづく




※Peter Handkeの詩「Lied Vom Kindsein」より引用。