哀れな女に施しをさずけ

いまや文無しのカスタニー


COMICAZZ-090622
「旦那ってひとはしょうがねぇなぁ。なにもお足を

全部あげちまうこたぁなかったのに。」

「うるさい、そういう気分だったんだ!それにしても

どうも人気のない街だな?」

「それがですね旦那、ちっと調べたんです。」

機械豚はいつも情報を仕込むのが早い、まるで

レーダー伍長のようです。彼のはなしでは、

このベルンの町にはオーストリアのスイス総督

ゲスラーがおりまして、非道ともいえる支配を

していたのです。例をあげれば、この広場の

彼の銅像の前でお辞儀をしないものは、逮捕!

なのでした。ゲスラー自ら目玉の見張塔から

監視していたのです、なんともやな奴。市民たちは

独立を奪ったオーストリアにたいする反感と、

ばかげた総督の所業への抵抗から、みな家に

とじこもっていたのです。

「へぇーそうか、じゃぁ今もあそここから、おれっっち

たちをねめつけているんだ。」

「どーします、お辞儀?」ゴールドマンは気弱。

「けっしゃらくせぇ。」もしろんカスタニーが

お辞儀なんてするわけありません。


どうなるの?



つづく