悪魔との契約を後悔する心が
芽生えた博士です、けれどもそれは
「あの契約から、おもえばすでに二十年余、
つまるところもうすぐわたしの魂は悪魔のもの。
おう、なんとも悔やまれる、命さえあればいつかは
あの鉄のようなマルガレーテの心を、開くことも
かなうかも知れぬではないか!」
地位・名誉・お金はもういらない、とにかくあの人と
ともに生きたいのだ、というわけですね。
そんないまさら男のファウスト博士、とある話を
小耳に挟みました、黄金のホタテ伝説です。
それさえあれば、吾魂の復活などたやす
いもの、悪魔との契約なんぞ怖くない。
そのうえマルガレーテに永遠の命を与えることさえ
可能となるのです。ああ手にしたやの黄金のホタテ!
そんなところにある日やってきたのが機械豚、
カスタニーの馬鹿につける薬を捜し求めて三千里、
ついに見つけた博士様。けれども彼は仮面のひと。
飛んで火にいる夏の虫、いちょこりゃだましてみせましょ、
ホタテのために、と悪巧み。
さて機械豚だいじょぶですか、博士は
悪人なんですよ、しかも知恵ある、、、、
つづく
