地中奥深くそのまた奥に
魔王は住んでいます
業火も見飽きたワイ。これメフィスト、道化を
せんか。」
「魔王様そう申されても、わたくしごときのおどけ
ではますます退屈されるだけにございます。」
「そうであるな、汝にはまるでそのへんの才は
ないからな。」
「まったく不調法で。」
「それにしても、冥府の王などつまらぬものだ。
気晴らし、気晴らし、わしは所望いたすぞ。」
「魔王様ひとつ面白き考えがございます。
わたくしが浅知恵にござりますが、いかがでございます。」
「うむ、如何なる?」
さてメフィストのたくらみとは、
真理探究のひとファウスト博士を誘惑し、
みごと悪道へと落としてごらんに入れましょう、
ということでした。
「してみごと成就の暁には、汝いかなるを?」
「僭越ながら、天の玉座。」
「たわけ!だがまあ試すがよい。小童め。」
こうしてメフィストフェレスはファウスト博士を
転落のみちへと、、、、
つづく
