カスタニーがぬれねずみでハンス親方の
家に帰ってみると、からっぽの部屋に
一枚の書付が、、、、、
なんとすてきな歌が書かれていた。
「こりゃすごいなぁ、いけてるいけてる。ハンスが
かんがえたのかなぁ?こいつを歌えば、
優勝まちがいなしだね。」と自分で節をつけて
みるのだが、もちろん音痴!けれども当人は、
「親方には申し訳ないけど、いいただき!」
カスタニーはその書付をポケットに忍ばせた。
さてハンスとヴァルターが長い練習を終えて
帰宅したところで、くだんの歌の書付のことを
思い出したのだ。とにかく曲をつけなけりゃ、
ということだ。
「ハンス親方たしかにこのあたりに置いた
気がするんだけどなぁ。」
「そうだね、この辺にと、、」
二人でさがすが見つからない、どうしたものか、
とふたりは思案げ。だがいくら探してもでてこない、
ついにふたりはあきらめて、別の歌をときめたのでした。
そんなところにカスタニーがあらわれ、
明日の大会のけいきづけとワインを
みんなにふるまったのです。
ほぅ、やッぱり彼もすこしは
気がとがめたというわけですネ。
こんなふうにして、前夜は過ぎてゆきました。
つづく
