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あらすじ

どうやら何年も子供と一緒に監禁されていた女性が、やっとのことで逃げ出すことに成功したその後の事件の全貌。

みどころ

監禁事件の真相が明るみに出るたびに、どんどん謎が深まり、ホラー仕立てのミステリーとして、とてもうまく成立している事件の構造。

2023年のドイツで制作されたドラマです。

2015年に「ルーム」という映画がありまして、これがまたすごく良くできた映画だったんですね。この映画も、女の子が変態ストーカーに何年もの間監禁され、その中で子供産んで育てるというお話です。

アマプラで観れますので、こちらもよければ是非。

女性が長いこと監禁されているという事件は、現実でも時々あります。

日本でも新潟で九歳の女の子が九年間監禁されていた事件ありました。

その背景のおぞましさと言ったら、事件が実際に起きているだけに、「SNS 〜少女たちの10日間〜」よりもおぞましいです。こちらはなんだかんだ肉体は無事ですから。

でも、こういう事件、実際に起こりうるんですね。恐ろしいです。

「ルーム」はその後助け出された被害者にどういうことが起きるかを描いているんですが、

この作品は、事件全体がもっと複雑で恐ろしいです。

そういう意味ではもっとエンタメ色が濃い感じですかね。

物語冒頭で、監禁されていた母親と幼い娘が逃げ出し、その際に母が車に轢かれてしまいます。二人が病院に運ばれることで事件が明るみに出るわけですが、

無傷だった少女の母親と思われた女性が、実は母親じゃなかったというところから、物語はどんどん複雑化してゆくわけなんですよ。

誰が犯人かわからないわ、被害者の女性も子供も、長年にわたる洗脳でどっかいかれてるわ、次々女性の死体が出るわで、全編に渡って不穏な空気が流れ続けるんですよ。

母役の女性が入れ替わってるって怖くないですか？

いやあ、久々に引き込まれてしまいました。

読後感も悪くなかったです。

全六話というのも見易くて良かったです。

事件全体の構造が素晴らしい「汚れなき子」