タイトルから察するに、花嫁が危険人物だと想定し、終盤まで弟が失踪した原因だと思っていたが、またしても大いに裏切られる結果になったのは東野圭吾作品を読み続ける意味であり、ミステリ小説の神髄だと思う。
弟の嫁が主人公の事情をものともせず、意味ありげにグイグイいくので絶対怪しいと思ったし、自分の夫が失踪しているのにそんな元気なのが怪しい。
ヒントは帯に隠れていた。
全てを読み終わるとこの帯の意味が違ってくるのがまた面白い。
「真相を知った人は、どんな顔をするだろう」
「騙されるって素晴らしい。」
「ごめん、好きにならずにはいられない」
■あらすじ
獣医師「伯朗」の元に、突然弟「明人」の嫁と名乗る女性が現れ、彼が日本に帰国してから置手紙を残し失踪してしまったと告げられる。家を出てから疎遠になっていた家族だが、血のつながった兄弟だ。弟のことは心配だし彼女は行動力も判断力も聡明かつ大胆、しかも美人で伯朗好みの女性だった。
何を言っている、彼女は弟の嫁だろう。それに幼少期から天才肌の彼が何故、このタイミングで嫁を置いて何の連絡もしてこない。できないのか?彼は無事なのか。
「一緒にお見舞いに行ってほしいんです」彼女の行動が、絶縁したはずの親族との再会、母との思い出、父、そして16年前の母の死の真相へと繋がっていく。
■書籍データ
初版 :2016年8月26日
著者 :東野圭吾(ひがしのけいご)
装幀 :岡 孝治
写真 :中村 純
発行 :講談社
ジャンル:フィクション、ミステリ
■講談社
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