名探偵コナン(87) (少年サンデーコミックス)

 

87巻(2015年8月18日)

・県警の黒い闇
・ブログ女優の密室事件
・サクラ組の思い出(蘭GIRL/新一BOY)
・容疑者は熱愛カップル

 

 

 

 

 

新一と蘭、園子の保育園時代の思い出話です。
鈴木財閥のご令嬢、園子も保育園からの友達だとは少し驚きました。
その関係性は今も変わりありません。

 

蘭と新一の子供時代。可愛いです。

第853話「サクラ組の思い出(蘭GIRL)」第854話「サクラ組の思い出(新一BOY)」

 

そんな中、蘭をえこひいきする男性保育士・江船論介に引っかかりを感じていた新一。
最初は蘭を妻に見せるだけと言っていた男性保育士だったが、実は蘭を自分の娘にしようとしていました。
新一はこの保育士が「蘭を子分にしようとしている」と思って父である工藤優作に相談。
優作の推理により警察が出動し解決に向かいます。
事件とは裏腹に子供たちは無邪気なもので新一は蘭に好意を寄せるきっかけになりました。
このお話は新一側蘭側から描かれており、その辺も見所です。

*ちなみに「蘭GIRL/新一BOY」とは今は亡き氷室冴子先生の「多恵子ガール」と「なぎさボーイ」からきています。
多感な時期の少年少女を「女の子側」と「男の子側」から描いた2冊の小説です。
これにインスピレーションを感じた青山先生はいつか自分も書きたいと思っていて30年経ったと明かしています。
この小説は当時「少女小説」と呼ばれるジャンルのもので今の「ライトノベル」の前身にあたるものです。
今も電子書籍で読むことは可能です。

 

 

 

かつて2冊の本を並べると表紙の女の子と男の子がにらみ合っていたり、また背け合っていたりするという装丁にしていると当時氷室冴子先生が言われていました。
電子版ではその醍醐味を感じられませんが、知っていると蘊蓄の一つになるかもしれません。

 

↓並べ替えるだけですが、こんな感じになります↓

 

にらみ合いバージョン

多恵子ガール なぎさボーイ (集英社コバルト文庫)なぎさボーイ ボーイ・ガールシリーズ (集英社コバルト文庫)

 

背け合いバージョン

なぎさボーイ ボーイ・ガールシリーズ (集英社コバルト文庫)多恵子ガール なぎさボーイ (集英社コバルト文庫)

 

 

この2冊の話から波及した「北里マドンナ」も面白いです。
今でいうスピンオフ作品ですが、北里君は女性っぽい男の子です。
この話も電子書籍で読めます。
懐かしいという方も多いかな?