結婚したら2人の時間が今までよりもより濃くなると思っていた
私たちはお互いに実家暮らしで、一緒に入れる時間はいつも限られていたし
ゆっくりできるのはたまにの旅行だけだったから
そう・・彼の趣味は旅行だった
私は比較的インドアであまり頻繁に旅行へは出かけなかった
仕事上お互いに勉強が忙しく、趣味を旅行と話している彼も
交際中は私と以外にはいっているように見受けられなかった
その代わり付き合っているときは、旅行のプランニングをいつも
完璧に立ててくれて予約されている旅館やホテルはどれも最高だった。
いつも私にはもったいない・・・・とその紳士さに惚れ込んでいた
彼は決まって「自分の行きたかった場所だから、気にせず遊ぼう」と言ってくれた
だから、結婚後もこの先もずっとこうやって2人で貯金しながら旅行に行けると思ってた
結婚式が終わって落ち着いた最初の土日がきた
お互いに会社の飲み会だったり、営業柄付き合いはつきものだからと
食事のいらない日はカレンダーに×を付けようとテレビ台の上に卓上カレンダーを置いていた
私はその週の金曜日に食事の支度をせかせかしながら、ふとカレンダーに目をやると
土日ともに×がついていた
2人でこの家で過ごす最初の休日はゆっくり朝食でも食べながら過ごしたかった
帰宅した彼と晩御飯を食べながら、私はカレンダーのことを話した
私「ねえ、明日と明後日×ってなっているけど、予定あるの?」
彼「ああ、大学時代のバイト先のヤツと旅行に行くんだ」
え・・・・
結婚して、初めての2人暮らしでまだ段ボールはいろいろな場所にあって
荷物も片付いてない状況で旅行って・・・・私が返事できずにいると
彼「言ってなかったっけ?」
私「うん。初めて聞いたし、結婚してもそういうの頻繁に行くの?」
彼「結婚前から決まってたからな」
彼はムッとした表情で、それ以上は話しかけるなといったオーラを向けて
自分の携帯に目をやった
私たちは社会人になって出会ったわけで、彼の大学時代のバイト先の人なんて知らないし
どこへ、何人で行くのか、男か女か、わからないまま土曜日を迎えて彼は早朝旅行へ出かけた。
私自身、なんでもかんでも質問されたり、聞かれることが好きじゃなかった
だから、私が入り込んで質問したことにイラついた彼の経緯はわかる
でも・・今回の彼の行動は結婚している新婚の身として、当たり前のように
私に返答してきたことに納得できなかった
まだ片付いてない荷物はどうなるの?
来週の食事の買い物はどうなるの?
どうするつもりだったのか聞きたいことは山ほどあった
しかし、その入り込んだ質問を私が少しでもしようものなら、
もう二度と話しかけるなぐらいのテンションで、目も合わせずにムスッとなる姿は
彼が私に初めて見せた姿で少し怖かったことを覚えている
結局初めての土日は1人で段ボールの片づけと買い物、平日の食事の作り置きをして
ただただ時間が過ぎることを感じていた
【結婚って孤独なんだな・・・】
私の周りは当時まだ結婚してなかったし、私が日俣では1番早くて
出世している彼と、安定した職につけて偉く羨ましがられていた
だからこそ、相談できる相手もいなかったし
親にも自分の旦那が、自分の知らない人とどこかへ旅行に行ったなんて言ったら
ひどく心配するに決まっている
今回は黙っておこう・・・
この判断がのちに大きな間違いだと気づくことになるとも知らずに
彼は上々のテンションで帰って来た
どこへ旅行に行ってたかは今となっては忘れたけど
確か、金沢か函館か・・・うーん記憶にない
何故なら「お土産買ってきたよ」と言ってテーブルに置いたので
私も「ありがとう」とは伝えたものの
結局その日に彼が自分でその土産を食べていたから
完全に私は萎えていた
その土産は、私のために買ってきたものではないのか
だから数分前に「お土産買ってきたよ」と言ってきたのではないのか
私の「ありがとう」は何だったのか・・・・
私に買ってきたことをアピールするだけして
彼は、自分で箱からお菓子を取り出し食べていた
決して「1ついる?」など気の利いたことは聞かずに・・・
そのお菓子のチョイスもなかなかで、私の好きな甘い洋菓子ではなく
自分好みのしょっぱいせんべいだった
最初から自分が食べる気だったんだ
その浅はか過ぎる考えが、私には理解できなかった
「この人私が好きだった、紳士で優しくて私を大切に思ってくれていた彼なんだよね?」
心の中で自分が自分に聞いてた
私「旅行楽しかった?」
彼「まあなあ~」
私「何人で行ったんだっけ?」
彼「4人だけど」
私「ちょうどいい人数だね。みんな結婚してるの?」
彼「1人してるやつもいるけど、まだのやつが2人かな。まあアイツらできねーわ笑」
私「写真とか取ったの?見たいな」
彼「男4人で撮るわけねーじゃん」
彼の話を100%信じるとするなら、男4人の旅行だったんだ
私は自分に言い聞かせて、その話は切りのいいタイミングで終えた
結婚してすぐに友達との旅行って行くものなんですか?
当たり前のように言われて、私が「行くの?」って顔した時の
彼の顔がまだ脳裏に残っている・・・・
私はもう二度と【趣味が旅行】の人と付き合いたくないと思った瞬間だった