「オーバル（オーヴァル[oval]）」は、
幾何学で卵形や長円形、楕円や楕円に似た曲線のことを指します。
卵を意味するラテン語:ovumからきています。
他の曲線と異なり、明確な定義がなく、陸上競技場の長円形、
クリケット競技場の楕円形など、様々な曲線が「オーバル」と呼ばれます。
オーストラリアの都市では、クリケットおよびオージーフットボールに
使われるスタジアムに「オーヴァル」の名がつけられています。
モータースポーツでは長円形のコースを持つサーキットのことを指し、
日本では栃木県芳賀郡茂木町にある「ツインリンクもてぎ」が該当します。
▲ツインリンクもてぎ（南ゲート）
▲スーパースピードウェイとロードコース
また競輪では東京都調布市の京王閣競輪場
（東京オーヴァル京王閣）など、一部の競輪場の愛称に使われます。
▲東京オーヴァル京王閣
▲TOKYOミリオンナイトレース
「オーバル」に共通する点は
・微分可能な（スムーズな・滑らかな）曲線である。
・交差しておらず、凸状で、閉じた、平面上の曲線である。
・形が円や長円からあまり違わない。
・最低一箇所、線対称な部分がある。
という点です。
▲対称軸が一つだけの、鶏卵に似たオーバル。
半円が長円と繋がっています。
▲二つの等しい長さの平行線と二つの半円形からなる角丸長方形。
厳密にはオーバルとは異なりますが、競技場にはこの形が多く、
トラックや競技場をオーバルと呼ぶことがあります。
▲二つの対称軸のあるオーバル
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