双子の生首

Ａさんは関東の方で
ずっと野球をしており
某高校に推薦で合格しました




だが
周りには
自分より上手い人がたくさんいる事を実感し
甘く見ていたと落胆していました




その中でも
一際目立って上手かった双子の内野手がいた




Ａさんは
同じ一年なのに・・・と
いつの間にか双子を妬むようになっていました




そして夏休みに入り
信じられない知らせが入った

「双子が兄弟揃って幕張インターで事故で死んだ。」




葬儀に参列しながら
自分が
妬んだからではないかと自責の念に駆られていた




双子の家はとても貧しく
勉強ももっとレベルの高い学校に行けたのに
両親の負担を軽くする為に野球学校に入ったそうだ




学校で見る双子とは印象が違い
双子を妬んでいた自分を恥じた




それから数年後
大学生になったＡさんは奇妙な噂を耳にした

「幕張インターに双子の生首の幽霊が出るらしい。」




Ａさんはすぐに
あの兄弟の顔が頭に浮かんだ




それからと言うもの
Ａさんは気になって仕方がなかった




どうしても確かめたくなり
友人に車を借りて千葉に向かいました




深夜一時頃
インターに差し掛かった時
Ａさんの車を追い抜いたなにかがいた




一瞬
バイクか？と思ったが
それを見た瞬間
目を疑った




古い型の自転車が
音もなく側道を走っている




自分の運転している車は
百キロを軽く越えるスピードを出しているというのに




頭をスッポリと
フードを被った男が黙って自転車をこいでいく




よく見ると
自転車の荷台には荷物が置かれていた




Ａさんがその荷台に目をやると
そこには生首が二つある




あの双子の生首だった




Ａさんと目が合うと
その生首はニヤリ・・・と
微笑んだそうです





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このお話は・・・
激震都市伝説さんで見つけてきました