忘れな草に似た花春爛漫の桜の木の下に萌え出る草花たち。木漏れ日を浴びてキラキラ、チラチラ眩いばかりに命の輝きを放っている。これまで何となく忘れな草に似た小さな花までひっくるめて「忘れな草」と呼んでいたけれどミニチュアの方にはちゃんと「胡瓜草」という名があることを知った。花言葉はどちらも「真実の愛」だとか。桜の木の下でかがみ込んで眺めた足元の世界に意識たゆたい少女の頃に戻ったようなひとときだった。