年齢、立場、様々な違いを超えて、個人がしっかり自分の意見を言う、互いに議論する。当然、意見が異なることはあり、むしろ、違うからこそ、新しいアイディアが生まれ、妥協点を探ろうと知恵を絞るかもしれない。
または、自分の主張を(あえて)取り下げたりもあるだろうなあ。譲歩することだってあるでしょう。妥協点が見つからないなら、議題は棚上げ、いったん、保留。そしてまた時期を見て、議題にあげ、議論する。
そんな「民主的な」議論が成熟しているデンマーク(DK)でも、多くの友人が、「自分の意見を言うことには慣れているし、学校でも家庭でも教わり実践している。けれど、【聴く】ということは本当に難しいこと」と言う。
例えば、日本で、夫婦が熟年離婚になるのは、ある時期を境に、あるいはしだいに、互いがしっかり向き合ってこなかった、会話や議論から逃げていた、諦めていた、我慢していたことも原因ではないかと。
なので、夫婦間に当然のように議論文化のあるデンマークでは、夫婦間のズレが少なく、離婚は...少ないかも??...という仮説は、実はそうはいかず、離婚率は高いのです。(数回の離婚、再婚もよく聞く話)
自分の主張をする・主張を通そうとする=自分が一番、自分を愛している。
という意識があるかもしれない、とあるDK友人。
子どもがいても、「子どもがいるから、子どものために、我慢」という発想は見聞きしないし(制度的にも経済的にも子どもの成長は守られてもいるため)、まず自分の意思が大事、という傾向は少なからずある...
DK友人の娘ちゃん、小学4年生のクラスは、半分の家庭が離婚しているとのこと。
そして、今回、DK友人(男性40代)が切実な顔をして私に言う。
「えいこ、離婚だけはしちゃだめだ。本当に離婚は大変なんだ。(彼はその後、再婚していて、別れた奥様にも現在、boyfriendがいる)新しい家族が増え、相手の子どもも自分の子どもも、(DKの養育上のきまりから)実のふたりの親元をいったり来たりする、相当シンドイ。それに、新しく自分の子どもを迎え入れても、「家族って何だろう」って思い悩むよ」と。
誰しも不完全なニンゲンだから、1回目の結婚で、人生に相応しいパートナーを選べないことは当然ある...当人同士の問題と合わせて、周囲の問題も絡んできたり、社会経済情勢の変化だって目まぐるしく、互いに離れた方がよいと判断することはある、と思います。
でもしみじみ、この「聴く」ということ。
相手の気持ちを聴く、相手の考えを聴くという作業は、議論することよりも実は難しい。聴いているツモリ、がたくさんあるかもしれないです。
言葉・単語を拾うだけでなく、五感を使って。
先入観をもたず、先走りせず、ニュートラルに。
これはもう訓練訓練。
コーチングの新しいセッションもスタートしますが、聴くということに私自身も再度、意識を向けていきます。
ゆったりした時間も必要です。ね。
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