土曜日、明治学院大学で開催された「グルントヴィ」の勉強会に参加しました。
グルントヴィ(1783-1872)はデンマークにおける成人教育の父。
国民高等学校(フォルケホイスコーレ)を構想したデンマークの思想家です。
私がポスドクでコペンハーゲン大学に在籍していた同時期(2002-2004年)、(今回特定質問者でいらっしゃった)名古屋大学の小池直人先生も在外研究員として滞在されていました。当時、偶然、ある講義でお見掛けして、「日本人に違いない!」と私が話しかけたのがきっかけ...の出会い。(懐かしい!)
都市計画、まちづくりにおける住民参加を研究していた私には、「どうしてデンマーク人は≪参加する≫ことが≪普通≫なのだろう?」という素朴な問いに対して、もっと深い答え、納得できる答えを探したくて、思想哲学が専門の小池先生と、毎日毎日、議論していました。その後も共同で本を書くご縁もあったり、ずっと議論は続いています。
土曜日の勉強会:
エドワード&ハンナご夫妻が、グルントヴィについてとても分かりやすく解説してくださいました。デンマーク社会の根底に流れる、教育思想、哲学、考え、生き方は、何度聞いても心が震えます。最近はデンマーク・北欧関連の情報も見聞きするようになりましたが、その中でも耳にする「ヒュッゲ」。彼らの大事にする生活、生き方が、この言葉に本当に凝縮されています。
生きていく上の責任と信頼、人が人らしく生活する喜び、そのための教育、内面に湧き上がる感情、情熱を外に向けて広めていく活動。
結局、人と人との関係、人と社会の関係。
対話、議論、コミュニケーション、、、にも通じます。
どのように聴き、
どのように他者を尊重し、
どのように関わるか・・・
デンマーク社会の話をする時に、
TRUST 信頼 という言葉が繰り返し出されるのも特徴。
大事にしたいことばです。私の中にしっかり落とし込みます。
分担担当のデンマークの都市(コンパクトシティ)の執筆がスタートしました。
歴史、思想、哲学を、しっかり読み込み、書き進めます。
少しの時間でしたが、勉強会後は、交流会にも参加しました。
赤ちゃんがいる身分としてはこういう時間が本当に嬉しい!


