親子、夫婦で話す時に、あえて・わざとする問いがあります。

コーチングでも扱う、「真のゴール」を探るためでもあり、感情を言葉にすることを通して本人に気づきを促すためでもあります。

 

息子たち、夫に対して、ここ、という時、使います。

ひとつの質問の後、返事が返ってきたら、

「他には?」「他には?」と聞いていくだけ。

こちらにも大きな気づきがあります。

 

 

例えば、先日からの次男坊との会話:

 

①良き仲間、良きライバルに恵まれ、友達も多く、日々楽しく過ごしている次男坊。しかしここにきて最近、割とさっぱりと「早く卒園したい!!!」と言うので、いったいどんな気持ちなのやら、と探りたい母心から。

 

母「もうすぐ卒園だねえ。どんな気持ち?」

次男「わくわくする!」

母「そっかー・・・他には?」

次男「ふむむ、、、どきどきする」

母「なるほど、どきどきかー・・・他には?」

次男「(しばし時間あり)みんなと離れるのがヤだなー」

母「そうか、離れるのがイヤという気持ちなんだね」

 

 

②サッカーが大好きな次男坊。園が放課後に運営するサッカークラブに週2回通っています。サッカー大好き少年たちは、多くは小学生の部に移行し、さらに鍛錬の道へ。東京都でもトップクラスのチームです。次男坊は、サッカーは、園のクラブとは別のところですると決めました。2月月末で退部。仲良しの友達もいるし、かなり上手な仲間たちのおかげでそれなりに上手で得意な彼にはいい刺激でした。この最後の気持ちはどんなだろうか、と確認したく。

 

母「今日(2/27)でサッカー部終わったね、園のみんなとサッカーすることはもうないけれど、、、どう?」

次男「やっぱさーーー、ツーたんさ(自分のこと)ーーー、、、サッカーが出来ないと、死んじゃうーーー」

母「そっかー・・・死んじゃうほどかーー。他には?」

次男「んんんーー、、みんなとサヨナラするのがイヤー」

母「ふむむーーー、他には?」

次男「(かなり考えて)でも最後にみんなに楽しかったよ、ありがとうって言えてよかったよ」

 

 

次男坊6歳。

「他には?」と2回繰り返すやり取りのなかで、6歳なりに一生懸命ことばを探し、自分なりに表現していました。パッと浮かび出たセリフもあるかもしれないけれど、特に3つ目のことばは深いです。

 

特に肯定も否定もしません。もし言葉が出て来なくても、それはそれ。

きっと本人も、自分が発した言葉とは言え、自分の耳で聞くことで何かに気づいていると、感じます。

 

1つの現象(卒園、サッカー部退部)に対してあらゆる角度から見てみる、気持ちを表現するレッスンとしても、大事!ピンク音符

 

 

スキー@新潟の帰り道