デンマーク人の友人(行政に勤めた後、コーチ業をしています)とのやり取りがとても刺激的。彼女曰く、
「デンマーク人家庭のストレスの多くは、生活があまりに忙しいこと、そしてその忙しさによって、特に子どもたちのことが疎かになっていること。男性も女性も、「親」になる時間が必要!」と。
女性が働くことは当然のこととして夫婦共働きが一般のデンマーク。
残業は基本なく、16時17時に帰宅し家族で夕食を取り、バカンスは年間5-6週間ある、、日本人の感覚からすると、「あまりに忙しい」と言う言葉と正反対にいるような国に思えますが、彼らが生きている時間の中では、すること、すべきことは山のようにあり、「忙しい」というのは事実、よく耳にするフレーズです(でした:2002-04年留学時も)。
夫婦が互いの仕事のことと、家庭のこととを、どう話し、どう創っていくかは、新しいテーマの様子。
彼女が所属する組織で扱われていた記事より(抜粋):
仕事をする二人(夫婦)が、キャリアと家庭生活のバランスを取ることは難しい。
だから、常に、
仕事、私生活、家庭生活のなかの、貴方の希望は何か。
互いに話し合い、交渉し、優先順位をつけて。
互いに嫌なムードが流れないうちに話し合いと交渉を。
特に子どもがいる時や、キャリアを重視するパートナーがいる時に、互いのキャリアバランスを取ることが困難になる場合多々。
例えば、
①自分のキャリアが最も重要だと考える時
「家庭が大事なのも分かるけど仕事が大事!」と一方がなり、一方が一方の話を聞かなく(話さなく)なる時。私はこういう仕事をしたい、こういう生活をしたい、と話し続ける必要があるし、キャリアについて、今は私、次は貴方の番、のような切り替えも必要。
②お金が理由になる時
仕事をする理由が「お金のため」になってはいけない。夫婦の仕事は「価値の選択」と「希望願望」によって決められたい。
③完璧主義になってしまう時
仕事も家庭のことも完璧を求めない。自分で何でもやろうとしない。誰が何をするか、話し合い、合意すべき。
④チャンスが到来した時
いくつかのキャリアステップを踏む時は、常にパートナーにアドバイスを求め、自分が下した結果について夫婦で十分に話し合うこと。
⑤職場の理解がない時
職場の理解の無さは家庭生活にも悪影響。あまりに理解のない職場に居続ける必要はない。
成熟した民主主義国家デンマーク、そもそもtalk! talk! talk! の国ですが、夫婦(パートナー同士)で話す必要性が改めて強調されています!
交渉して、妥協点を見つけて、合意形成して、、何だか、夫婦政策、家族政策。これぞ、ファミリーキャリア。
家族する=話し続ける
家族する=調整する
家族する=探し続ける(居心地のよい場を、やり方を)・・・
Copenhagen, Denmark

