時々、TEDICTを聞いています。
赤ちゃんとのお散歩の時、特に赤ちゃんが寝てしまった時など。
先日の聞いたのはこのスピーチ:
アレクサンドラ・サックス「母になっていくことへの新しい考え方」
英語自体も分かりやすくて、内容も思い当たる実体験と重なり興味深かったです。
赤ちゃんには「成長曲線」という目安があり、身長、体重の変化(伸び)を観察します。成長曲線に気になる兆しがあれば、何かしら隠れている原因があるかも?と気づいたりもしますね。
同様に、思春期や青年期も成長曲線があります。なのに、【母への移行】を表す単語はありません。
女性は妊娠〜出産の多大な心身の変化があり、そして育児最中に抱くことがある「(自分や赤ちゃんへの)負の感情、不安や葛藤」=「自分は何とダメな母親なんだ」という鬱々とした感情に対して、スピーチでは語ります。
母親になることは、素晴らしくて、素敵なことで、愛情たっぷり満たされた状態…
というばかりでは決してないということ!!
そんな簡単にLOVEいっぱいの状態をあまりに想定しすぎないこと。。。
Matrescence
マトレセンス
母への移行期
お母さんの脳は1つのこと(赤ちゃん)に集中できるよう急激なホルモン変化が体内で起こっており、赤ちゃんが世界の中心になるように作用してくると同時に、母親の心は押しのけられるという状態。つまり、仕事、趣味、精神的生活、知的生活、性生活、睡眠、食事、運動さえ、様々なことがどこかに行ってしまう「感情上の綱引き」が起こると。
ふむむむ。
赤ちゃんの世話(命)に注意が向き、集中はするものの、それが「愛」だ、「母性」だという感情にすぐには直結はしない。
私自身、3度出産しても、3回とも、赤ちゃんをしみじみ可愛いなぁ、愛おしいなぁとの感情が出てきたなーと感じたのは産後、数か月してから。
「可愛いなー可愛いなー」と声につい出てしまうのは三男坊が初めて、です。
産まれた直後から「幸せだ」「愛だ」と発する感情はなく、「あ‘‘--生まれたーー疲れたーーもうちょっと寝たいよーーなんでまた泣いてるんだよーー」みたいな気持ち。
命にとても集中しているので気も休まらず疲れているのにピリピリもしている。
さらに、数か月たっても、意識せずとも、赤ちゃんの世話(命)がまず中心にあるのでしょう、例えば、オシャレをしたいとか、趣味を楽しみたいとか、そんな感情はほとんど顔を出さないのです。
(うむ、だから、キミハルさんにクリスマスだよ、誕生日だよ、と言われても、何も欲しいものが浮かばないのか!?)
夫婦のスキンシップでさえ面倒だったりします(爆)。
すべて産後の影響であって、愛が薄れているわけでは、ありません(爆)。
いろいろ状況を見てそこは判断しないと、いけませんね。
母への移行期について、あまり語られないのは、「負」の感情の時。
母性だ、愛だ、ということは話しても、ネガティブなことはなかなか表に出てこない。でも、やっぱり思うのです、そんなにいいことばかりじゃないなーって。
それでも、この移行期の経験にこそ意味があり、長く続く子育て期、親業の洗礼かも。良い意味で。ね。
命をつないでいく、というのは、母体の全身全霊の変化とともにあり、それはあらゆる感情とともにあることに違いなく、辛いならツライ、嫌ならイヤだと、声を大にしてもっともっと話せばいい。
話せる人にどんどん打ち明けて、話せる雰囲気ももっと母親たち自身が作ってもいいなーと。
コーチングのセッションでは、ママさんクライアントさんの毒出し大歓迎!
そこに大事なキーワードが隠れているし、次のステージ、正の転換にも必要だと、私は思っています。![]()

