現世田谷区長の保坂氏の著書:【暮らしやすさの都市戦略】

私たち都市計画(政策)分野では誰もが口にする、アメリカのポートランドのまちづくりの例と交えて。

 

 

 

【暮らしやすさ】を具体的に言葉にすると、たくさんある。

一つひとつのバラバラのピースは、何を意味している?誰の何のためのこと?

ピースを空間に、政策に、実際の行動に当てはめていく作業...

 

立場の違う人、年代の異なる者同士が、皆が考え続ける必要があり、対話・コミュニケーションをとり、全体で作っていく気運のようなものが、地域、社会に(家族にも!)あるといい!

 

夫婦で、住宅散策をしていて改めて気づくのは、我が家の近隣自治体でも、財政基盤の良し悪しによって公共サービスに差が(かなり)あること。

東京のような交通網の発達している街では、「どこにでも住める」かもしれないほど、通勤・通学圏は広いものです。選べます。

 

近隣自治体では、例えば、公立中学校の給食の有・無があります。食べ盛りの中学生に毎日、栄養バランスよく給食が提供されるなら、どんな親御さんにとっても有難く助かることです!

 

 

・・・ということは、

 

私は(あなたは)どの街に住む?

どんな暮らしが提供される(つくる・つくれる)街がいい?

 

「(住居費の)お値段以上」の価値を、その街(行政)に見つけたい。

 

その暮らしを作っているのは、私たち一人ひとりであることも忘れてはいけませんね。誰かが税金を払って、誰かが何かを作ってくれて、誰かが福祉サービスを提供してくれて、誰かが期待する(それ以上の)子育て環境・教育環境を提示してくれているわけでは、ありません。

 

著籍中に「ポートランドの街づくりの哲学に学び、本当の暮らしやすさを追求する」とありました。まさに「哲学」こそ。

デンマーク社会も「哲学」そのものだった、皆が哲学をベースに生きていた。

そういう社会(地域、人)はしなやかで強い。