昨夜は、夫帰宅後、この新聞記事(社説)について、しばし議論になりました。
気象予報士資格が導入されて来年で25年、合格者は累計で1万人を超えているものの、人材を十分に活用できていない、という話。
「資格を生かせる場がない」との声も多数あり、その状況を反映してか受験者は減少傾向にあると記事より。
資格を生かせる場がないけれど、資格を取りたいと思う人。
資格を生かせる場が必要と思いつつ、生かせる場をつくれない事情。
ふむ。
博士課程の進学を極端に進めておいて、就職先がない高学歴プアの現状と重なります。国あげて進学を勧めてきたのに、出口の用意はまったくなし。
社説では、「地域防災に技能を生かせ」とありますが、夫婦間の話:
・命を左右する判断を気象予報士の資格をもっているからと言って出来るものではない
・複数の専門家のネットワークが必須
・地域の気象、地形、様々事情に詳しい人が必要
・通常は何も異変はない故、どのように働くか、どんな役をもつか、もちろん給与等の処遇、その人の立場はそもそも何?
等々。
社説最後の「(気象予報士)自ら考え、日ごろ研鑽を積む。そうすることによって、必要とされる場が開けてくる」・・・・
と、簡単に言えないと思いますが?(素朴なつぶやき)
プロ・専門家に対する扱いが低いと感じる日本。
専門に特化すればするほど職は少なく、結局、資格を持て余す。
スペシャリストよりジェネラリストの方が働き口はあります。
とはいえ、資格を何のために取るのか、取った後、どういうビジョンか、どう活かすか、どう働くか、趣味で取るのか、単に勉強のために取るのか、それぞれ違いがあると思います。自分なりの理由があるといいです。ね。
資格取得のために、それなりの時間とお金を費やすわけなので。
資格取得は単なるスタート。パスポート。
その後の勉強、研鑽、現場そのもの、が本当に必要。
1年目より5年目、5年目より10年目の方が熟達しているに違いありません。
皆に日が浅い時はあります...浅いなりに先を見据えて真摯に取り組む、のみ!
仕事のパートナーとしては、夫に、
「業界をどうしていきたいの?」「そのために貴方がすることは何?」みたいな問いもやり取りします。命を守るために私(たち)がすることは何か。

