親友のMちゃんの長年のお友達のドイツ人Aさんと、ドイツ人の現代の結婚や子育てに関する意識(変化)、働く女性の環境について、Aさん自身の経験も踏まえてメール交換しています。とても興味深いです。

 

実は15年前にAさんとは一度会ったことがあって、当時ベルリンに留学していたMちゃんに、私がデンマークに渡ってすぐに会いに行ったときに。

当時、夏、「泳ぎに行こう」と、ベルリンから電車でしばらく走ったところのまちに行き、池?湖?に到着。決して水は透き通ってなくて澱んでいて、「遊泳場」のような整備もなかったと記憶しています、、単なる池のような湖のような場所。

何が衝撃って、泳いでいるドイツ人成人男女が全裸だったこと^^;ゼンラ。

なんと自由な!

ヨーロッパ生活スタートすぐの私にはあまりに衝撃過ぎて、Aさんの記憶も鮮明に。

 

さてさて、アラフォーのAさんは、9歳の息子君と5歳の娘ちゃんのお母さん。彼女は複数の出版社と契約を結んでいるフリーランスの編集者で、パートナーも仕事を変えつつ、現在、フリーで芸術活動(作品製品を販売)をしています。確かな学歴を無駄にしたくない、プロの仕事人として誇りをもって働いているということが彼女のメールから伝わってきます。

 

「私たちは【結婚】という制度を信じてなくて、法律婚はしていないの。23年間の長い付き合いになるけれど、互いに自立し、自由でもあり、もちろん、これまで嫌と言うほど議論(コンフリクトも!)を重ねてきて、強く確かな信頼関係をベースに今があるのよ」と。彼女と彼(家族)の溢れる愛は信頼をベースに満ち満ちています。

 

ところで、調べてみると、婚外子は、例えば、フランスでは1980年に11.4%だった割合が2012年には56.7%にも達し、ドイツでは1980年に7.6%だった割合が2014年に35.0%に増加。最多のチリで71.1%、デンマーク52.5%、日本は2.3%(2014年)等のデータ。日本は世界的に見ると異様に婚外子割合が低いことは一目です。

ヨーロッパ諸国では、パートナーシップに関する法律が整備されたり、出産育児に結婚という手続きは必須ではないことも、世界スタンダードなのだ...

 

ふたりの関係性に関していろいろなパターンがあっていいし、正解はなく、個人の価値観は尊重されて然り。夫婦、家族は、こうあるべきと決めつけられ、それ以外が排除されるような社会、考え、制度であることが問題。

日本はどうなの?、私たち個人の奥底にもどういう価値が眠っている?

 

 

彼女が繰り返しメールに書いていたトラスト(Trust)の文字。

「ドイツ人は政治にも文句はたくさんあるし、銀行システムにだって不満はあるんだけども、一般的に国民は政治や社会を信頼していると思う(I think in general the people in Germany do have trust in their society and the government.)」。

 

 

文句や不平不満で終わらせずに、最終的な「信頼(関係)」に至るにはどうすればいい?互いが誠実に関わること?、オープンに建設的に議論すること?

それも含まれるけれど、きっと、言うは易し行うは難し...か。

そうしたいし、しているつもりだけど?って。

 

相手にそうあって!と求めすぎるとキツクなる。

変えられるのは自分のみ、だから、相手を信じきる(そうしてみる)のはアリだ。

まずはパートナーや子どもに対して信じきる。やってみる。

できる?できないとすれば、それはなぜ?

 

12月ですね。いつになく濃い濃い1年になったなあと振り返っています。