先日、夫から聞いた話「第一子の育児休暇から復帰する前日に、第二子の妊娠が分かった友人」。復帰前日に、第二子妊娠発覚...
まさかまさかと本人もびっくりだったらしく、もちろん(!)職場には言えず、いよいよもうダメだと思う時期に入ってから打ち明けたそうですがーーー、誰一人として「おめでとう」を言ってくれなった。。。。(聞いていてドキドキしました 泣)
大手企業に勤める総合職の彼女は、当時30代半ば。
私自身、2009年12月生まれの長男の育児休暇を9か月取得し、大学の後期授業がスタートする2010年10月に復帰しました。育児休暇中は夫のいる川崎市(当時)にいたので、初の熊本での母子生活、二拠点生活本格スタート。
私も夫も「3人きょうだい」ということもあってか、子どもが一人っ子で育つ(育てる)という感覚がなく、二人目は自然に考えました。もちろん!、とんでもなく大変な母子生活、職場復帰後、長男が2歳近くまでは、しょっちゅう保育園から発熱呼び出しがあったし、週に3日は小児科通いでした(思い出しても辛い
)。
仕事は仕事にならずに、ただただ目の前の決まった担当講義をこなすのみ。それができれば花丸で、子どもが朝起きたら発熱なんてことはアルアル、、、突然の講義休講もありました。学期中15回の講義はマストのため、自分の風邪など気にすることは一時もなかったです、かなり高熱で解熱剤飲んで教壇に立ったことも一度や二度ではありません。でもそうするしかないと思っていました。子どもの発熱も、子どもから風邪がうつって欠席するのも「個人的な理由(体調管理不足)」≒「自己都合」≒「わがまま」なのだろうと思っていたから。
そして、
(私は30代後半だったうえ、別居生活なのであまり時間はない...)家族として第二子を考え出し、有難く命を授かったと分かったのは、2011年7月頃(長男1歳半過ぎ)。産まれてくるのは、2012年3-4月で、きょうだいとしては、2学年か3学年差。きょうだいの年齢差としてはよく見るパターン、ですね?
でもよく考えると、職場の同僚にとっては、私が復帰したかと思ったら、たった半年過ぎたあたりでまた「実は二人目が」と聞くという状況なのです、、、(小規模大学のため、産前産後体制下は他の同僚先生に負担がいくという事情多々)。
冷や汗

所属学部には女性教員が少なく、出産経験者も限られているうえ、複数回の産休育休を取得している人は無し。大学は、裁量労働制で時間都合がつけやすい働き方の部分があり、子育てに積極的な男性先生は多い方だったと思います。それが何よりの救いだったかもしれません。(ただし休日等に男性先生が子どもとしっかり関わっているようには見えませんでした。平日の業務量が半端なく多く、平日夜か土日こそ研究時間だったりするのです---)
子どもをどのタイミングでもつか、もてるのか?、神のみぞ知るこの奇跡を、タイミングよく周囲の理解を得ながら、「おめでとう」と言われるように手配するなんて無理。
妊娠は、いろいろな偶然と様々な環境、体調が整った時なのか、out of controlの見えない何か、分からない不思議な何かに導かれての結果。本当に奇跡。
産後、働くお母さんは子どもを保育園に預けて仕事。今でこそ減ったかも?しれませんが、「まだ小さいのに保育園に預けるなんて可哀そう」「小さい頃はお母さんの愛情いっぱいのもと、、」等の様々なプレッシャー、意見、情報にさらされ迷うお母さん。子育て環境を研究調査するなかで本当にたくさん出てきた不安本音。
働くお母さんの子育て環境があまりに貧弱で選択肢が少ない(労働時間の長さは言うまでもありません)。(本人が性格的に一人で頑張ってしまうケース、今あるサービス等の選択肢がうまく伝わっていないケースもあります)
私が切実だったのは、保育園や公的サポートが期待できない日曜、祝日に「講義をしなければならない」、「入試や行事イベントで出勤が必須」の時、また、19時以降の講義の時、子どもをどこに預けたらいいのかということ。
サポートしてくれる親族、友人が近くにいないのは私の至らなさ?
民間支援のあらゆる手段を探って自分で手配できなければダメなのね?
子どもを職場に連れて行ったらダメ?
子どもがふたりになるとさらに事情は複雑。
自分で少し出来る4歳児と手のかかる1歳児。「3歳以上のお預かりOK」など年齢制限もあります。
各家庭の事情が多様なように、子育て事情(ニーズ)も様々。子の年齢、健康、体調によっても違う。
自分の事情をいちいち出していると、いつしか「わがまま」な人に分類されてしまう怖さ。だから、多少は我慢して、自己責任で乗り越える。
ううむ・・・
小出しでも言うべきね?行動もすべきよね?じゃないと何も変わらない。
だって色々あるのが子育て(人間を育てる)ということ。
冒頭の彼女のように「育休復帰前日に第二子の妊娠が分かった」時の恐怖が痛いほど分かり、夫に思わず「妊娠したことを(子育てを)アアダコウダと言い始めると、じゃあ何で避妊しなかったのよー産むのよーってことでしょ?だからアレコレ言えないし、彼女みたいに誰もおめでとうと言ってくれなくても仕方ないってことね?」と訴え。
夫(男性)からしても、本当にこの国は女性の社会進出や子どもに対してどのくらい本気なんだろうかと疑問が多すぎると。
妊娠も出産も子育てもワガママ言いたい放題くらいでちょうどいいんじゃないかな、もはや、この国、この気質風土、今の時代には。ね?どうです?
私の思考は堂々巡り。
子どもはワガママ放題!乳幼児期、ワガママが言える環境があることは大事。
子どもが大人しく我慢して、言う通りにお利口さんにしてるなんて気持ち悪くて仕方ない。そんな子どもたちが、後で手に負えない爆発に繋がっても傷は深くて重い。
いつしか成長段階で、もちろん「我慢」を覚えていき、ワガママは通用しないと気づくのだけど、それは、『共生のなかに必要な我慢』であって、『言いたいことを言えない、言わない』のとは違う。