数日前の妊婦検診は「妊婦超音波検査」の日で、詳細にエコーでお腹を見ました。

 

本当にきれいな映像には、頭蓋骨(脳の状態)と頭蓋骨幅の計測(順調かどうかの判断基準)、心臓の4室と血流の動き、胃、腎臓等の臓器の位置や形状が見えます。「太ももの大きさ(骨の長さ)は大事ですからねー」と先生は説明をしながら見ています。その長さが週数通りか見ています。

 

手足の指、耳や目の状態などを教えてくれて、「あぐらをかいてるねー、ほら足をのばしたよー」、「かわいい横顔だー」など話してくれて、赤子が手をグーにしながらもじもじモゾモゾしているのを見て、ただただ、びっくり見入るばかり。

 

「先生、人間ですね、、、」

 

などとトンチンカンなことを言ってしまうほどです。

体長10数センチの数百グラムしかないのに、おお、生きている。

命とはこのことか。

 

8年前の長男の時は、何も分からないままただベッドで横になっていただけでした。先生のコメントを「そうですか」と聞くだけで、何か心配なことがあったらきっと言ってくださるんだろうとしか想像できず。もちろん、その熊本でとても有名な産婦人科F病院は施設も立派で、たくさんの先生方が丁寧に見てくださいました。

 

次男坊は、途中からは里帰り出産で長崎の産婦人科へ。実家から徒歩圏の私も43年前に産まれた個人病院。医院長は同年代の息子さんに変わり、アットホームながらも、大きな病院と同様、綺麗なエコーの映像をいつも見せてくれ、プリントアウトしたものももちろん頂いて。この時点もまだ「何か心配なことがあったら先生が言ってくれるのだろう」としか経産婦ながら素人としかいいようのない状態でした。

 

胎動は感じていても、エコー検査は唯一、画像を見て、「生きている」と安心する時間でもありました。仕事に精一杯だったので母親という自覚よりもまず仕事人で、妊婦検診は「母になる」と再確認し、心身の準備する時間でした。

 

今回初めて、東京の病院で「何か不安なこと、心配なことはありますか」と聞かれました。(高齢出産のせいかなと思いつつ)

ああ、うう、、口ごもり。

 

あると言えばある、無いと言えば無い、困っていると、さわやかな先生(同年代くらいの男性先生)は、「高齢出産は赤ちゃんのダウン症などの心配をされる方はたくさんいらっしゃいます」と軽やかに、サササとメモを取り出して説明を始めました。

 

 

「15週くらいまでに実施する「クアトロテスト」(母体血液検査)によってダウン症等の染色体異常を調べる検査があり、精度は80%代、当院でできますよ、2-3万円くらいかかります。その後、陽性等の判断があった場合に羊水検査がありますが、破水流産が1/200-300の率で危険性も。」とのこと。

 

さらに、「当院から紹介状を書いて繋がる総合病院にて、NIPT検査というのがあり、(初めて聞きましたと言う私に)あ、これは近年の動きですけどね、母体血液検査で陰性の場合の精度は99.9%、ただし費用は23万円程度します、予約は混みあっている上に早い週数のうちにする必要があるから、ご夫婦で話してみて?夫婦で事前説明を受けなくちゃだからね。」、「99.9%ほどの精度があるからクアトロテストよりも気持ちが安心という方もいますね。安心をどうしても得たいなら受けてもいいですね。」など。

 

はぁ、、へぇ、、ふむふむ、、、

 

と聞きながらも、初めて聞くこともたくさんあり、

あれこれ繰り返し質問や再確認もしました。

 

さらに、「ダウン症に関しては、エコー検査で赤ちゃんの首の後ろのむくみなどで可能性を考えたりもします」とのこと、エコー検査でダウン症等の知見が知れるとは初めて知りました。いろいろあるんだ…

 

一連の説明を受けて、繰り返し「ご夫婦で話してくださいね。」と先生はにこやかに終了を。

 

説明責任 - 自己責任

それを受けて、さらに調べて、考えて、私(家族)がとる行動。

誰のためでもなく、自分で選ぶ。自分の身体のこと、命のことを。

 

でもいったい、何が「リスク」なのだろう!???!?!!

 

染色体異常の赤ちゃんを身籠り、出産することがリスクか、

羊水検査ではなく母体血液検査で流産を回避できることが安心か、

そもそもいったい何を(誰が)安心するために検査を受けるのか。

何のリスクを回避したいのだろうか。

検査を受けない場合には、どんな気持ちになるのだろうか。

例えば、経済的に、23万円を血液検査に出せないとしたら?

ただでさえ、東京のここの出産は80万円がかかるというのに(!)

 

生きていく=「選択」の繰り返し

 

正解がない。本当にない。

子どもをもつ・もたないの選択もある。期待しても子を授かるかどうかなんて、どんな手段も100%がなく、命がいまここにあることは誰にも分からない奇跡の繰り返し。産まれた後は、次々に、山あり谷あり、試練の、冒険の船出!

 

夫に話し、何度も聞き、私のぼんやりする考えを話しては整理し、ふたりで解を探し、それをどう思うか、繰り返し再確認しました。

夫は私の思い中心に話をしようとするので、「で!貴方(夫)はどう思うの」と繰り返し聞きました。夫の根底の「赤ちゃんより先に、貴方(私)が健康に命あることが大事」ということを軸に、リスクマネジメントすること、自己責任(家族責任)のもとの選択を合意。これからも話し合い、合意、決断、の繰り返しです。

 

子育ては受精時、出産前からもう始まっている

家族をつくるとはこういうことかもしれない

 

特に困難なとき、迷い惑うときに、手を取り合えること

目をそらさず、曖昧にせず、どう波に乗り、バランスを取り、凪を迎えるか

 

インスタグラム▶eikosaita3