デンマーク他、欧米では、恋人との同棲は珍しいことではありません。
特に高等学校を卒業後は、住まい方の選択肢の1つにありますね?
私の親世代、そして私の世代も、「同棲!??!?」という感覚。
結婚していないのに(結婚するかも分からないのに)、男女が部屋を一緒に借りて住む?と。同棲は珍しい時代だったと思います。
どちらかが一人暮らしをしている場合に、頻繁に寝泊まりをするので、「ほとんど一緒に住んでいるようなもの」というのはありました。ただ、光熱費や食費を折半しているわけではないので、ちょっと違う。
調べてみると、今の若い世代で同棲は「ふつうに」あり、結婚前の同棲が5割とも7割ともデータがありました。ふたりが生活をともにすることで、より理解しあえたり、逆に、ダメだと判断したり、経済的な理由、結婚準備が進みやすい、、などが理由にあるようです。
「結婚をする」と決めたふたりが一緒に住みましょうか、となるケースですね。
(このパターンが「ふつうに」あって、だから日本も同棲が一般的になっている、とも言えないように思いますが)
親の反対、世間体を考え、結婚前の同棲を選ばない人もいるようです。ここは日本特有?
同棲することで、「ドキドキ感がなくなった」などのコメントを見ると、先々、このふたりはどうなっていくのかとおせっかいにも心配になったり。笑
結婚って何のためにするのかー
と、友人たちと話すことが多い最近です。
印鑑を付いて籍を入れて(わざわざ)「結婚」する意味。
研究テーマに「家族」のキーワードがあるのでデンマークでもたくさん議論をしました。
この円形のユニークな学生寮は、コペンハーゲン市内の大学生のための寮で、今年で10年を迎えるもの。ガイドツアーがあり、住人の大学生のラスムス君に案内してもらいました。
デザインがユニークなのは一見して分かりますが、約390名の学生の「自治」が面白い。
様々な委員会があり、自分たちで住みやすい工夫をしています。
学生意見によって、ジムが設置されたり、ドラムをたたいたりピアノが弾ける防音室が整備されたり。会議室のような皆で勉強する空間やイベント室も。
ラスムス君曰く、ここは小さな政治の場だと。
日本より年齢の幅がある大学生たち。違う大学、違う専攻、違う好みや趣味をもつ者々が、出会い、議論し、場をつくっていく。カーテンを基本ひかないので、向こう側でパーティーがあっていれば飛び入り参加もする。
13ほどのユニットから成り、各ユニットごとに誕生日パーティーなど個別にイベントが行われます。
勉強はもちろん大事だけど、こういったソーシャルライフだって大事でしょ?とラスムス君。
この寮には、各ユニットに「カップルの部屋」もあるのです。恋人同志が申請して入居可能。
もちろん、寮内は男女の区別はなく、各個室と共同のキッチンやリビングスペース。
カップルのための部屋を「わざわざ」作るところが、何ともいいです
(別の寮にも同様の部屋がありました)
同棲する/しない、結婚前だから一緒に住む/住まない、世間体がどうだ
なんて、どうでもいいこと。
その個人と個人がどういう生活をしたいか、徹底した個人主義にありながらも、どのように他者とつながるか、つながる努力をするか。自分たちで考え、動き、実践。
右往左往、紆余曲折。それが人生。だから面白い。
発想を自由に、生き方を自由に。

