私を飽きさせないデンマーク。人口570万人の小国。
デンマークと出合ってから、かれこれ15年以上。
20年近くフランスに住んでいるデンマーク人女性が書いたデンマーク本。
一言でいうならば、書いてある内容(幸せの理由)は、【他の本と同じ】です。
それくらい、やっぱりこれなんだなー!と思わせてくれます。誰もが、デンマークやデンマーク人をこんな風に(同じように)分析するのかと思うと、不思議ですが。なんだかんだ、時代が変わり、社会情勢が変化し、価値観が多様になっても、気質や根っこの部分は、変わりたくても変われないものかもしれません。
書籍最初から、一貫して力説されているのは、「信頼」について。
人々が互いを、社会を、政治を信じていること。他人を信頼する心は、私たちの生活を大きく変える力を持っている。信頼は大きなコスト削減にもなると。人々が互いを信じていない社会では、監視・防犯システムを設置したり、安全性調査を行ったりしなければならず、経済的には膨大なコストがかかる・・・
コーチングと通じる視点も発見。
書籍最後にあったデンマーク人でなくても幸せになれる10の方法より。
【自分自身の一番の親友になる】
(以下、抜粋、p238-239)
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私たちが人生でもっとも長く一緒に過ごす相手は、自分自身だ。だからこそ、自分自身と仲良くしなければならない。でないと、この長い人生が辛く苦しいものになってしまう。心の声に耳をすまし、自分自身をよく知り、きちんと自分をケアしてあげること。そうすることで、しっかりした「幸せのベース」が築かれるのだ。長い目で見ると、幸せの第一歩は自分自身を知ることからはじまる。ガンジーもこう言っている。
「最高の探検家とは、世界を十回巡った人ではない。たった一回だけでも自分自身を巡ったことのある人だ」
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他にも、コーチングの視点からは、
●他人と比べるのをやめる(その通り!)、
●社会の慣習や圧力を気にしない(つい気にしてしまう日本人!?)、
●第二の道を準備しておく(自分の好きなこと、得意なことをいくつか持ちたいものです)
●今を生きる(「目的は行く道の途中にある。道の先に目的はない。」)
●たくさんの幸せの種を持つ(バランスのとれた生活の大事さ) 等々。
【幸せのベース(自己基盤)】をしっかり築くことが何よりです。
デンマークとて完璧な国ではもちろんなく、問題もたくさんありますが、幸せのベースを築くために、国が(各種社会福祉制度含め)取り組んでいることに気づきます。
私たちの政治が果たしてどこに向かっているか??真剣に考えなくてはいけません。
マンション前の桜も満開に近くなりました。少し暖かくなりました。

