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資生堂インパクト(石塚由紀夫、日本経済新出版社、2016年)


子育てのために短時間勤務制度を利用する資生堂・美容部員の方々は、主に早番に入っていたものを、2014年春から、遅番や休日シフトにも入るように会社が要請し、喧々諤々議論が交わされた件。


子育て中の社員に冷たい、女性を敵に回すのか、等のコメントがあったようで、資生堂ショックと言われるもの・・・メディアの限られた時間や字数では適切に伝わらないものだなということが、書籍から理解できました。何より、資生堂の取り組みの徹底さ(内部で議論がいろいろあろうとも、、、女性の活躍を本当に願うゆえの取り組み)にびっくりするとともに、資生堂の製品を買いたいなあとも思いました音譜

(大)企業によっては、夫婦同伴での育児休業復帰セミナーがあるようで(夫が別の会社であっても参加)、夫婦が、子どもをもった後にどのような働き方をするか、互いに助け合うか、会社にどのように貢献するか・したいかを話すことの重要性がよくわかります。

資生堂も、じつは美容部員さんが夫と働き方についてしっかり話していなかったということが判明してから、プライベートなこととはいえ、家族で夫婦でじっくり話すように促したとのこと。


どんな職業・立場であっても、やはり身近な家族としっかり話していることが重要。

友人知人と話していると、時々、○○について夫(妻)と話すことに躊躇する、と聞くことがあります。

その○○の中身が何であれ、話した方がいいなと思っているならば、話すタイミング、切り出し方、話し方に「戦略」をねながら、歩み寄る必要がある・・・


資生堂のこの取り組みに際し、上層部あらゆる立場のひとが、「本当に入念に」「しっかり」「説明責任」を果たすべく動いたことが分かりました。ここまでする企業は日本にどのくらいあるか??

入念な準備が必要、、、


どの企業にもある「長時間労働」のひとが「評価される」実態(つまり、男性)についても、長時間労働が必ずしも評価されるべき「質」とはイコールではないことにも徹底して取り組み、さらに、資生堂では転勤する夫の勤務地に妻も異動希望が出せるとか、一時休業を認め再雇用を認めるということも、スバラシイ、、、


近々、百貨店の店頭の美容部員の方とあれこれ話しながら夏の各種アイテムを物色してみたいと思いますラブラブ 美容部員さんの働く環境に思いを馳せながら~ 購入報告は近々に!