hayami

夫の友人でもある速水健朗さんの本「東京どこにすむ? 住所格差と人生格差」(朝日新書)を読みました。


「そもそも日本人は引っ越しが大嫌い」とあり、そうだろね・・・と納得。


欧米人の友人の引越し事情・移動理由は、生産的。例えれば、転勤のための引っ越しではなく、引っ越した先で職を探す。人生・生活をよりよくするための移動。欧米人で持ち家(マンション)だからと言って、そこにずっと根をおろすひとにもあまり会ったことがありません。


デンマーク人においては、「別荘(サマーハウス)」を国内・外にもっていて、年5-6週間のバカンスをのんびり田舎のサマーハウスで過ごします。リッチ層の特権ではなく、普通のひとの普通の生活。


一人のひとが人生の間で引っ越しをすることを「生涯移動回数」と呼ぶそうだけれど、時代によって変わるし本当のところの回数なんてよく分からないと。でも、ある程度予測し数値化したものが「生涯移動回数」らしく、日本人の生涯移動回数は、平均で4回と5回の間だって・・・少なっっっDASH!

(アメリカ人はこの4倍くらいはあるそうです)


ううむ、私自身を考えてみました。


近距離(市内)でも住まいを移したということで、「引っ越し回数」を正確にカウントすると、人生約40年のうちに【14回(国外含む)】引っ越しをしていました。

生涯で20回の引っ越し回数にはなるだろうなあと予想できます。


子どもが大きくなって今の家が狭く感じたとき、巣立った後家が広く感じたとき、それ以前に、子どもの学校や夫婦の職場の場所からもっと利便性を考えたとき、だいいち、日本にずっと住むとも考えていないわたしたち夫婦。それでも、老後はやっぱり九州に拠点がいいかな?とか、それとも思い切って南の島?などの話もします。


どちらかのパートナーが逝ったら、もし自分が残ったらどうする?ひとりの人生を最期まで楽しめる?どこで?と話したり。うん、確かに生涯移動回数は20回にはなるでしょう!楽しみ。


もっと前向きに、意図的に住む場所を選べる社会になるといいなと思っています。

だって、住む場所によって当然「環境」が違い、出会う人が違い、自分が大なり小なり影響を受け、その変化がオモシロイからです。

暮らし(土地)の愛着は、長く住むことではなく、その地域で家で、どんな幸せを見出せるか、だと思っているから。