都市の開発は、山を切り崩し海を埋め立て今の姿になりました。環境を変えてしまうのも人間なら、守ろうと懸命になるのも人間。修士の学生の頃、そんな人間社会の矛盾、権力争い、社会システムの脆弱さを知りました。

たまたま、いま、ここ、に生かされているだけの私たち人間。

川崎市の生田緑地ホタルの国に行きました。ゲンジボタルが、手に身体にフと止まりにくることも珍しくないと説明がありました。

珍しいからと人間が押し寄せて捕獲したり、宴会を開いてゴミを捨てていったり、いろんな紆余曲折、市民からの苦情(ホタルを守るためのルールに対して)を経て、ようやく落ち着いているとか。

小さくも力強い光。
あっちへスーッと、こっちへスーッと。
熊本にいた頃も、毎年どこかでこの時期、見ていました。子どもたちにとってもしっかり記憶に残る原風景になっているはずです。