しばらく前に朝日新聞で取り上げられていた、メディアで働く既婚(子持ち)女性の厳しい就業事情。
「記者という特別な職業を選択した覚悟はどうなの?」、「働き方を主張する前に、悔しい思いをしている女性にも目を向けて」、「責任ある仕事を持ちながら子育ては無理」、「両立なんて虫がよすぎる」
だって。何とまあ、厳しい女性陣からのコメント。
日本のこの事情を「ふつう」と思ってはいけない。
「ここは日本なんだから仕方がない」という狭い視野ではいけない。
私がよく研究で行くデンマークは(いまでこそ、世界でも有数の社会福祉国家とはいえ)、かつては女性は専業主婦でいい・女性は家庭的なことをしていればいいという国だった。
いつもデンマークに行くと、国あげての、自治体あげてのプロジェクトのリーダーや、コアメンバーに年齢、性別問わず、だからもちろん女性がたくさん責任ある場所にいる。本当に普通に女性がいます。
上記、新聞記事の「両立なんて虫がよすぎる」と思う方々に反論するならば、
自分や子どもたちが路頭に迷わず、食べて寝て、学んで遊んで、という「普通」の暮らしを「不安なく」するために、どれだけの「お金」が必要と思っているか分かっているのか、問いたい。
パート・アルバイトを掛け持ちして、家計を維持するシングルの子持ちお母さんの現状を知っているだろうか。自分が女性であるならいっそう、この日本での働き難さを冷静に見たほうがいい。
記者を選んだ貴方が悪いんでしょう? ではないでしょう?
夫の恵まれた給与があったとしても、万が一もありえます。死別や離別。
その時、貴方が心身健康で、そして、子どもたちを健やかに育てるための蓄えがどれだけ必要かを知っているでしょうか。
働くとは、傍をラクにすること。「傍」とは、自分自身であり、子どもたち家族でもある。
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