こんにちは^^/いつも元気な加藤英行です!

夏本番、窓を開けるとセミたちの元気な声が聞こえてくるようになりました。
いかがお過ごしでしょうか?

さて、今回は最近よく見かける気がする丸い形の葉(葉状体)のコケさんを紹介します!!

 
▲そのコケは、縦2m、横5mほどのとても大きな群落(コケの集団)を作っていました。よく見ると、少し離れた場所にも、広がっていました。


 

▲あまりに見事な群落なので、写真を撮ることにしました。でも、はじめ1種類のコケだと思って撮り始めたのですが、撮っているうちに葉の形が異なる2種類のコケで構成されていることに気づきました!!


 
▲写真を撮って観察していると、片方は葉が丸く、もう片方は細長い形をしていました。名前が気になったので、少し採集して観察することにしました。

 
▲葉が丸い形のコケは、2~3cmほど。葉の形、見た目からホソバミズゼニゴケのように見えました。いつもお世話になっている「大石善隆著/ナツメ社制作/じっくり観察特徴がわかるコケ図鑑」にある「中肋部はやや広くて境界は不明瞭。先端は二又状に分かれ、仮根は淡褐色。」という、特徴に当てはまるような気がしました。また、「秋から冬に葉状体の縁にリボン状の無性芽を豊富につける」という記述がるので、秋、冬がとても楽しみ^^/観察を続けたいと思います。
 


▲「保育社/原色日本蘚苔類図鑑」には、ホソバミズゼニゴケの葉状体断面図が紹介されていたので、比較のため写真に収めました。ゼニゴケの仲間のような気室はないようです。

 
▲葉が細長い形のコケは、2~3cmほど。図鑑の写真と比べてみると、クモノスゴケのように見えました。「大石善隆著/ナツメ社制作/じっくり観察特徴がわかるコケ図鑑」にある「葉状体は匍匐し、淡緑色~鮮緑色。二叉上に分枝し、葉状体の先端はしばしば細く尖る。葉状体中央の中肋は鮮明、仮根は無色。」に合うようです。ただし、「葉状体の先端がしばしば細く尖る」という部分は、はっきりしませんでした。


▲「保育社/原色日本蘚苔類図鑑」には、クモノスゴケの葉状体断面図が紹介されていたので、比較のため写真に収めました。図鑑に載っている絵とは、形が少し違うかもしれません。(ハサミで切っているので、形が変わってしまったかもしれません。もう少し薄く切るため、カミソリなど、刃が細いものを用意する必要がありそうです。)

 
▲「保育社/原色日本蘚苔類図鑑」には、クモノスゴケの葉状体の縁歯が紹介されていたので、顕微鏡で探してみました。すると、それらしい歯を見つけることができました。

 

身近に見られるタイ類2種らしいコケたちと出会えた幸せな時間でした^^/

コケの観察って、本当に面白いですね!!

 

今回使用した図鑑とカメラを以下にまとめておきます。

 

 
 
 

※掲載されているコケの写真が美しい!丁寧な解説に導かれ、コケ観察がより楽しくなります☆

 

※コケを調べるならこの図鑑!とても詳しくコケ好きはぜひ手にしたい一冊です☆

 

 

※接写がとても美しく撮れる優れもの!コケの撮影に困ったら、このカメラがお勧めです☆