前回の記事「 損しても報酬を得る仕組みが必要です 」で書いたように、トレードが損失になると、脳は自然に、売買ルールを破りやすくなってしまいます。
それを避けるには、脳に対して「売買ルールを守ることが、良い結果をもたらす正しい行動である」と教育することが必要です。
そのためには、お金ではない何か別の報酬を与えて、脳を騙す必要がある、ということでしたね。
報酬は何でも良いのですが、1つコツがあるとすれば、損失になった直後に、すぐに実行できるものが良いです。
何故なら、損失になった時点で、脳は自動的に
「あ~、やっぱりやらなければ良かった!」
と思ってしまうからです。
そう思うのとほぼ同時に、売買ルールを守ったことに対して報酬がもらえれば、脳は自動的に
「売買ルールを守ったから、報酬がもらえた。守って良かった!」
とも思うので、マイナスとプラスで相殺できます。
ですが、報酬を先延ばしにしてしまうと、いったん脳は、「売買ルールを守らないことが、良い結果をもたらす正しい行動である」と学習をしてしまいます。
後になってから、それを「売買ルールを守ることが、良い結果をもたらす正しい行動である」と教育し直すのは、なかなか難しくなってしまいます。
では、すぐに脳を騙せる報酬は、どんなものが良いでしょうか?
私のおススメは、
「売買ルールを守れた自分を褒める!」
です(^^)
もちろん、コーチや仲間と一緒にトレードしていて、売買ルール通りに損切りできたら褒めてもらえるのが、一番効果的です。
ですが、ふだんからコーチや仲間と一緒にトレードしている人は少ないと思います。
なので、自分で自分を褒めるのです。
例えば、ルール通りに損切りできたら、立ち上がって
「ルール通りに損切りできた私はエラい!」
って叫んでみてはいかがでしょうか?
しかし、実際にはお金が減っているので、いくら褒めようと思っても、素直に褒められない、褒め言葉を素直に受け取れない人もいるかと思います。
そういう人は、もっと強い表現で、「たとえ損失になっても、売買ルールを守ることが大切だ」と脳を教育してみてください。
私のおススメは、厨二病っぽい表現です(^^;
例えば、ルール通りに損切りできたら、そのたびに
「たかが○万円では、売買ルールを守る私の決意は揺るがない!」
「私を、○万円が欲しくて売買ルールを破るような人間だと思うなよ?」
「○万円なんかくれてやる。だが、最後に勝つのは売買ルールを守れる私だ!」
などと決め台詞を言ってみてはいかがでしょうか?
これ、意外に効きますよ(^^)