2月から3月にかけて、またまたIPO(新規上場)が続きます。
その先陣を切った【7049 識学】は、今日は陽線となり、まあまあ好調なスタートとなりました(^^)
■朝は弱気の気配だったが、直前になって強気に変化した
2月22日(金)に上場しましたが、初日は買い注文が多すぎて、気配値は4140円の上限まで上昇しましたが、取引が成立しませんでした。
今日2月25日(月)は、早い時間は成行売り注文が多く、4000円あたりまでギャップダウンの気配でした。
しかしこれは、値段が上がってしまうのを避けるため、買いたい人が直前まで買い注文を出さないでいるのだろう、と考えていました。
案の定、9時のスタートが近づくと買い注文が増えて、気配値が上昇し、ギャップアップとなりました。
■どんどん買い注文が増えて、なかなか寄り付かないまま、値段だけが上がる
結局、「値段が上がってしまうのを避ける」目論見は、うまく行かなかったようです(^^;
板寄せで値段が切り上がるたびに、さらに買い注文が増えて、合致点がどんどん逃げてしまう、追いかけっこの状況になってしまいました。
更新値幅が210円、更新時間が10分ですので、9:10までに4350円以下で寄り付くと想定していました。
しかし、4200円、4300円、4400円の節目に、次々と1万株ほどの買い板が出て、気配値がどんどん上場してしまいました。
それでも、9:10には「もうちょっとで寄り付きそう」という状況で、更新値幅は70円、更新時間も3分に変わりました。
合致点が4420円以下なら9:13には、4490円以下なら9:16には寄り付くことになります。
しかし、4500円に4万株ほどの厚い買い板が出て、合致点が4500円を超えてしまいました。
結局、9:19になって、ようやく4550円で寄り付きました。
公開価格は1800円ですから、およそ2.5倍の初値を付けました。
■順調に上昇しかけるも、およそ1.7万株の大口売りが水を差す
4550円で寄り付いた後、すぐに4740円まで上昇し、とても順調なスタートでした。
売り板が薄いので、あわよくば5250円のストップ高まで急上昇すると期待した人もいると思います。
ところが、初値をつけてわずか1分後の9:20に、突如として、4500円におよそ1.7万株もの大口の指値売り注文が出ました!
買い板も薄いため、すぐには取引が成立せず、連続約定気配となってしまいました。
上昇する楽観的な雰囲気だったところに、かなり冷や水を浴びせる売りだったと思います。
しかし、幸いにも、そのまま売りが売りを呼ぶ展開にはなりませんでした。
4500円におよそ1.6万株の買い板も出て、4500円で約定しました。
その後、4425円まで下落しましたが、そこから反発、上昇しました。
とはいえ、買い板が薄いため、ちょっと大きめの売り注文が出ると、100~200円くらい一気に急落してしまう状況です。
■5000円の節目を超えるも、ストップ高には届かずに、失速
昼休みが終わると、5000円の節目を超えて、いよいよ5250円のストップ高も見えてきました。
ストップ高の近くにも、1万株ほどの売り板しかなく、大口トレーダーが買い上がれば、ストップ高もあり得ると思っていました。
しかし、13時から下落し始めると、もうストップ高には届かない、と見切ったトレーダーが多かったようです。
一気に4560円まで急落して、ほぼ初値まで戻ってしまいました。
■大引けにかけて乱高下
その後はやや反発して、かろうじて陽線をキープしていましたが、14:15に再び急落して、初値を割ってしまいました。
しかし、すぐに反発すると、直近高値を超えるまで、みるみる上昇しました。
大引けでの注文を見ると、高い値段でおよそ4500株ほどの買い注文が出ており、陽線で引けるだろうと思って、買う人が多かったのだと思います。
ところが、大引け目前の14:54に、またも急落して、4550円の初値まで戻ってしまいました。
この時は、小口の売りが殺到したようです。
やっぱり陰線になりそう、と思った個人トレーダーが、相次いで手放したような印象です。
■大引けにかけて反発し、結局、陽線で引けた
しかし、またも反発すると、大引けにかけては上昇して、4700円で引けました。
結局、やや長い上髭は出ましたが、+150円の陽線となりました。
陽線で終わったので、明日以降も期待が持てそうです。
明日は即金規制が解除され、信用取引ができるようになります。
より多くの資金が入ってくると思いますので、このまま上昇が続くかもしれません。