株もFXも仮想通貨も、たまに、とんでもない値動きをしますよね。

ごく稀にしか起こらないけれども、いざ起きてしまったらとんでもない損失になるリスク。
皆さんは、「まさか!?」のリスクを、どこまで想定していますか?

■オーバーナイトのリスク

24時間いつでもトレードできるFXや仮想通貨に対して、株は基本的に昼間しかトレードできません。
そのため、夜間にとんでもない悪いニュースが出ると、市場が開いていないので損切りもできず、大損失になるリスクがあります。

株は、会社が上場廃止になれば価値がゼロになってしまいますし、そうでなくても、例えば先日の【4592 サンバイオ】のように、いきなり5分の1になってしまうこともあります。

厄介なことに、株価が2分の1や3分の1に暴落したり、上場廃止になってゼロになることは、けっこう頻繁に起こっています。
FXや仮想通貨と比べて、とんでもない暴落に遭遇する可能性は、株はかなり高い確率になると思います。

なお、FXでも、週末に持ち越してしまうと、とんでもない悪いニュースが出ても損切りできない状況に陥ります。

■昼休みのリスク

昼間のうちに売買を完了するデイトレードであれば、FXや仮想通貨と同様に、いつでも手仕舞いできるので、少し安心でしょう。

ただ、デイトレーダーでも、昼休みは持ち越している人が多いと思います。
ですが、東日本大震災の直後の2011年3月15日(火)のように、前場が引けた直後にとんでもないニュースが出れば、デイトレーダーでも逃げられない場合もあります。

※この時は、11時のニュースで、福島原発が爆発したことが報道されて、後場の寄り付き時点ではほとんどすべての銘柄がストップ安に張り付いていたように記憶しています。

■フラッシュ・クラッシュのリスク

一方、24時間いつでもトレードできるFXや仮想通貨ですが、必ずしも、いつでも損切りして逃げられるから安全だ、という訳ではありません。

FXでは、一瞬のうちにとんでもない値動きをするフラッシュ・クラッシュ(瞬間的急落)が、ごく稀に起こります。
例えば、2015年1月15日のスイスフランショック、2016年10月7日のポンドの急落、など、有名な事件が起きていますし、今年2019年1月3日の朝に起きた急激な円高も、巻き込まれれば大損失になっていたと思います。

フラッシュ・クラッシュは、たとえ自分のポジションと同じ方向に動いても、すぐに元に戻ってしまうので、利益にするのはまず無理だと思います。
もちろん、自分のポジションと逆方向に動いたらロスカットされて大損失です。
つまり、利益になることがない、損にしかならない値動きです。

そして、ごく稀に起きる、ということは、FXトレーダーとしてトレードを続けていけば、いつか必ず遭遇する、ということでもあります。
株であれば、財務状況を調べて倒産のリスクがある会社を避けている人もいると思いますが、FXでフラッシュ・クラッシュを避けるのは、難しいように思います。


「ちゃんと逆指値を設定して、損切りすればいいじゃないか」と思うかもしれませんが、一度に巨大な注文を出されると、損切りできません。

例えば、1ドル101円でロングのポジションを取って、1ドル100円まで下がったら損切りしようと、逆指値を入れたとします。
でも、巨大な売り注文が一度に出れば、1ドル101円から90円まで一気に動くかもしれません。
そして、1ドル90円になった後で、あなたの逆指値注文が発動することになります。
ですから、たとえ1円のリスクで損を抑えたい、と思っていたとしても、11円も損してから売ることしかできないのです。

実際には、一発の巨大な売り注文で急落するのではなく、ストップロスを巻き込んで、売りが売りを呼ぶ展開になることが多いと思います。
その場合は、急落の途中で逆指値が発動しますので、底値に届く前に損切りできるでしょう。
ですが、急落している時はスプレッドがかなり広がりますので、想定していたよりも損はかなり大きくなることが多いと思います。

 

 

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