サンバイオ・ショックが止まりません。。。
【4592 サンバイオ】の株価は、11710円から、すでに7210円まで下落していますが、おそらく、寄り付くのはもっと下落してからになりそうです。
【4592 サンバイオ】を買って、売りたくても売れずに、大損失を抱え込んでいる人も多いと思います。
「なんとかして、この大損失を少しでも取り戻したい!」と考えている人も、いるかもしれませんね。
今回のように、いつ止まるか分からない暴落では、いざ寄り付いた後は、急激に反発して、株価が一気に上昇することが、意外と良くあります。
例えば、2018年5月に急落した【4594 ブライトパス・バイオ】は、3日連続のストップ安で、707円から369円と株価は半分になりましたが、いったん寄り付いた後は、その日のうちに369円から453円へと、22%も急上昇しました。
また、2018年9月に急落した【4565 そーせいグループ】は、2日連続のストップ安で、1824円から1034円と株価は半分近くになりましたが、いったん寄り付いた後は、その日のうちに1034円から1234円へと、19%も急上昇しました。
こうしたオーバーシュートからの反発は、大きな利益になるチャンスですが、注意することがあります。
1つは、とても素早い瞬間的な判断が必要で、非常に難しい、ということです。
膨大が売りが出て、とても寄り付きそうになかったのに、突然に膨大な買い注文が出て、一気に寄り付いてそのまま急上昇!、といったことが良くあります。
ずっと板の様子を監視して、そのタイミングを見逃さないようにしなければなりません。
また、ストップ安や、ストップ安のすぐ近くで寄り付くことも多いです。
寄り付いた直後に、さらに膨大な売り注文が出て、すぐにストップ安に張り付いてしまうことも良くあります。
一瞬の素早い判断で逃げられれば良いですが、間に合わなければ、ストップ安に張り付いて、大損失を出すことも覚悟して下さい。
もう1つの注意点は、決してナンピンをしないことです。
もし、【4592 サンバイオ】を11710円で1000株、1170万円で買っていたとしましょう。
仮に、5710円で寄り付いたとしたら、評価額は570万円で、損失は600万円です。
ここで、もし5710円で2000株を追加で買えば、平均取得単価は7710円になります。
もし、株価が7710円まで反発したら、600万円の損失がチャラになります。
・・・このようなナンピンは、決してやってはいけません!
もし、【4592 サンバイオ】を保有しているのなら、寄り付いた時点で、いったんすべて損切りして下さい。
そして、600万円の損失のことは、すべて忘れて下さい。
そして、資金が570万円のトレーダーとして、新たなスタートをしましょう。
もし、600万円の損失のことが頭に残っていると、「7710円まで戻せばチャラにできる」という考えが頭をよぎります。
これは、「7710円まで戻ってほしい」「7710円に戻るまで我慢しよう」といった、偏った見方につながります。
資金が570万円のトレーダーとして、新たなスタートをすれば、もし、5710円から6710円までしか反発しなかっとしても、100万円の利益をしっかり獲ることができるでしょう。
もし、頭の切り替えがしっかりできるのであれば、寄り付いた時点では損切りせず、継続して保有しても良いと思います。
ですが、
「大きな損失を抱えて、ずっと不安で、売りたくても売れなかった株が、ようやく寄り付いてくれた!」
という時に、すぐに頭を切り替えるのは、非常に難しいです。
ですから、まずは損切りして、頭を切り替えてから、もう一度同じ値段で買い直しても良いと思います。
ただ、オーバーシュートから反発する時は一瞬ですので、いったん損切りして、頭を切り替えていると、反発に乗り遅れてしまいやすいのも、難しいところです。
なお、今回の【4592 サンバイオ】のように暴落している銘柄は、暴落するだけの理由があることも、忘れないで下さい。
オーバーシュートからの反発を狙って、必要以上に買いたいトレーダーが殺到すると、適正な株価よりもずっと高い値段で、寄り付いてしまうこともあります。
その結果、せっかく寄り付いても、そこからさらに暴落することもあります。
暴落するだけの理由があり、本当はもっと下落してもおかしくないのに、わざわざ買おうとしているのだ、ということは、忘れないで下さい。
最後に、私の経験では、「なんとかして取り戻したい!」と思っている時は、たいてい何をやってもうまくいかず、何もしない方がマシだったことを、付け加えておきます(^^;