今日の2社上場で、12月のIPOラッシュも終了しました。
ダウ平均、日経平均、マザーズ指数が軒並み暴落しているこの相場環境では、IPO株も壊滅状態でした。
振り返れば、1年前の2017年12月は、IPO株が絶好調でした。
IPOに当選するだけで大きく儲かり、外れても、初値で買えばセカンダリーでも大きく儲かる、というバブル状態でした。
例えば、【6698 ヴィスコ・テクノロジーズ】は、公開価格4920円に対して、初値は15000円と約3倍。
そこから連日の上昇で、10日後には43900円と、公開価格の約9倍、初値からでも約3倍までになりました。
その他にも、
【8919 カチタス】は、1665円の初値から、10日後には約1.7倍の2880円まで上昇。
【6563 みらいワークス】は、6080円の初値から、8日後には約2倍の13940円まで上昇。
【6565 ABホテル】は、3060円の初値から、4日後には約2倍の6300円まで上昇。
と、短期間で急騰する銘柄が連発していました。
ストップ高も当たり前に起こっていました。
ですが、今年は、注目の【9434 ソフトバンク】が公開価格1500円に対し、初値が1463円と、まさかの公募割れから急落。
ソフトバンクが上場する前から、IPO株のセカンダリーは壊滅状態でした。
例えば、【7044 ピアラ】は5030円で初値を付けた後、初日に4030円のストップ安まで急落。
【6232 自律制御システム研究所】は、3400円の公開価格を大きく割って、2830円で初値を付けた後、わずか20分で2330円のストップ安まで急落。
抽選に当たってそのまま保有していたら、資産の30%が失われることに。
【7047 ポート】に至っては、売りが殺到し、上場初日には売買が成立しないという異常事態。
IPO株で、公募割れで初日に値が付かずに翌日に持ち越しになるケースなんて、初めて見ました。
結局、1480円の公開価格に対して、37%も安い930円で初値が付きました。
さらに、【7330 レオス・キャピタルワークス】が、相場環境が理由ではありませんが、上場する前日になって急遽、上場中止。
こんな状況で日本が休日の間に、ダウ平均が2日間で1000ドル以上も暴落して、今日も、朝一番の気配値には絶望的な雰囲気が漂っていました。
ですが、本日上場の2社はいずれも公開価格を上回って初値を付け、【4428 リンク】は陽線で引け、【7048 ベルトラ】も陰線ながら長い下ヒゲを付けました。
また、直近IPO株の【4427 EduLab】と【7047 ポート】がストップ高で引けました。
今日は米国市場がお休みということもありますが、少しは状況が好転するでしょうか。