先輩とはそれからも
雰囲気が悪いまま、
時間が過ぎた。











5月の終わり頃

お祭り好きなママの
入っていた神輿の会が、
7月にある
市内の大きなお祭りに
踊り手として
参加する事に
なった。


そのお祭りには
元々ママの会社から
何回か参加した事が
あったから、あたしも
出場する事にした。



参加人数を増やすため、
仲良しの友達にも
声をかける。





あたしの親友、
小学校からの
仲良し、"ななみ"


もちろん誘う。

...だけど、
この頃くらいから、
あたしはななみから
離れはじめていた。


あたしは
お洒落とか、彼氏とか、
中学生になって
背伸びがしたかった。


意識して離れた訳じゃ
ない。

でも、ななみにとっては

「死ぬほど辛かった」

んだって、
後になって初めて知る
事になる。

「2年生と何かあったのか」


なぜか先生は昨日の
出来事を知っていた。



あたしと友達は
正直にあった事を
話して、そして

「チクるなよ」

と言われた事も
伝えた。

だから先生の
胸でおさめて、と。




次の日の朝、学校に
行くと...


「チクりやがって!!」


直接は言ってこないけど
教室に向かう背後から
声がする。




先生に正直に話した事を
後悔した。
小学校を卒業して、
中学生へ。




入学式が終わり
帰ろうとした時...



「あんたがきせき?」

先輩に呼び止められる。


「はい、そうですけど..」


「あんた、学校中から
目付けられてるから
気をつけなよ~」




???


学校中って..?


あたし、もしかして
有名人?笑




次の日の帰り道
早速先輩たちに
友達何人かで
囲まれた。

先輩たちの標的は
あたし1人



知らない先輩に、

「あんた、あたしの事
ケバいって言ったの
覚えてる?」


「覚えてません」


嘘。覚えてた。


小学6年生の夏
地元のお祭りに
遊びに行ったら、
中学生にストーカー
されて...


「しつこいんだよ!
ケバいんだよ!」

と言って逃げた。



学校の帰り道、
1人で歩いていた先輩が
あたしを見つけて
足をバンッてして
威嚇してきた事もあった。

その先輩に対しても

「仲間が居なくても
出来るんだ~
すごいじゃ~ん」

なんて茶化してた。





でも、悪いのは
そっちでしょ?

もしあたしが間違ってる
ところがあったら、
言ってくれたら直す。

理由も言わないで
ただムカつくなんて
筋が通ってない。




「覚えてないけど、
もし言ってしまってた
ならごめんなさい」


一言謝ったら、
気が治まったらしく
いきなりフレンドリーに
接してきた。


「先生にはチクらないでね」
と言いながら。


一緒にいた友達は
泣いてしまって、
関係ないのにかわいそう
だった。




朝、学校に行ったら
先生から呼び出された。
「佐倉ちゃん」は、

週末になると
ママとあたしを
遊びに連れていってくれた。


夜中から出発して
朝釣りに行ったり、
ドライブに行ったり
ご飯を食べに行ったり。


そのうち
家に泊まるようにも
なった。





でも、ママの彼氏じゃ
ない。


佐倉ちゃんは
家庭があった。




その頃のあたしには
2人の関係は
よくわからなかったけど
ママは何も言わないから
あたしも聞かない。

そんなに深く
考えた事はなかった。
5年生になった頃、


「コギャル」

がかわいくて、
憧れて、

チェックのスカートに
カーディガンを着て
学校に行った。


先輩から

「生意気だ」

と目をつけられた。


「好きなことして
何が悪いの?」




「あんたのお姉ちゃんだって
あんたの事むかつくって
言ってたよ!」

ある先輩に言われた。




まみの事だ..。

あたしはますます
まみを信用することが
出来なくなった。

確かにあたしは
生意気だ。

でも、
自分の妹なのに
かばってくれない
まみ。



この頃、まみは
昼のママがいない間に
子供たちを連れて
うちに来ては、
食材を持って行って

「ママには内緒だよ。
言うなよ。」

が決まり文句だった。


「あれ?ここにあった
お肉知らない?」

結局すぐにママにバレる。

あたしは
嘘や隠し事が
出来ない性格。
まみが来るのは、
すごく怖かった。




先生にも怒られて、
先輩にも文句を
言われて、
姉にも煙たがられ、
すごく損だと感じた。

嫌気がさした...。





小学校最後の6年生。

なぜか逆に、
良い子になろうと
思った。


良くも悪くも
目立っていたあたしは
ちょっとした
有名人。笑


浮き沈みはあるけど
毎日がすごく楽しくて、
きっと、あたしの人生の
絶頂期だった。



この頃から、ママが
週末のスナックの
バイトから朝方帰ると、
隣には知らない男のヒトが
寝ている事が増えた。



そして、そのうち
決まったヒトが
うちに遊びに来るように
なる。




「佐倉」と言う男。