「ギフテッド」(ギフティッド)というワードは本ブログでは

「天才児」「秀才」「恵まれた子」という解釈ではなく

「知的能力と精神年齢が合わないことから様々なことに不得意があり、生きづらさを感じている支援が必要な人間

…として書いています

 

現状、息子(未就学児)は周囲のお子さんより何かの能力が秀でている、学力が上である…といったことはなく、「高校レベルの数学が解ける!」…等の優れた能力も持ち合わせていません。

どちらかと言うと主に行動面で「問題児」として多くの悩みや躓きを抱えています。

 


 

★元々別ブログで綴った記事を一部移動しています

はじめまして記事より過去の日付で記事が掲載されていますが、その当時に綴った記事として遡って閲覧するためアップ当時の日時のままにしております。

(息子の月齢等もその時点でのモノです)

 


 

★高IQ児の記事内容になりますが、地方在住であり

「教育・お受験ジャンル」の内容ではありません

そういった情報を求める方には何の役にも立たないブログと思われますのでご了承ください。

(就学先を息子が生きやすい場所に…として、小学校受験を考えた時期もありましたが恐らく受験はしないと思います)

 

 

 


 

タイトル通り、小学校の特別支援学級の見学をしてきました。

 

 

 

もしも「高IQで何の特別支援が必要だって言うのさ!」…というご意見の方がいらっしゃいましたら、コレ以上は読まずにお引き返し下さい。

どんなに素晴らしい名刀でも、生かす技術が無ければただの危険なモノになるように、能力と精神面がアンバランス=支援が必要な子どももいる…という考えで、実際加配に近い支援を受けている自分の子どもが健やかに成長できる場所を探している状況ですので、ご理解いただけましたら幸いです。

また特別支援の現状について無知なため、不快な意見や記述がありましたら最初にお詫び申し上げます…。

 

 

まだ年長にもなっていない、今の時期に?

 

…とお思いの方もいらっしゃるかも知れません。

 

一般的には、年長の春以降から始める「就学相談」というものの後くらいに見学…なのかな?とは思うのですが。

 

わが家の場合は、上の子が既に小学校に通っているので見学のハードルが心理的に低かったこと。

 

また、既に幼児教育センターに何度も相談している経緯もあり、「希望する学校には是非一度見学を」と言われていたこと。

 

そして昨年のうちに、上の子の学校のスクールカウンセラーとの面談も実施済みだったこと。

その時は息子は連れて行っていません。

 

さらに、息子の特性として「見通しがあると安心する」タイプの子なので、年長11月頃の就学前健診だけではなく学校自体に事前に慣らして安心させておきたかったこと…等々。

 

そのような色々な理由から、出来る限り早く一度特別支援学級の先生と繋がっておきたかったのです。

 

今の上の子の担任がとても良い先生なので、弟(息子)のことで恐縮でしたが相談させていただき。

息子の年長時に、上の子の担任が良い先生とは限らないもんね…。

 

出来れば就学相談よりも先に、特別支援学級の先生と話がしたいという旨を伝えていました。

多分2学期に入ってから…9~10月の上の子の個人懇談の時だったと思います。

 

とは言え、通常業務でお忙しいだろうし…何せ息子の入学は次年度ではなく、再来年度。

 

なので当然、優先順位も低いだろうし…と、次年度の春くらいになる覚悟でいました。

 

ただそれまでに、「サポートブック※」をそろそろ作っておこうかなあ…と漠然と考えていたところ。

※発達障害等、支援や配慮が必要な子の情報を幼稚園・学校と共有するための情報提供アイテム。

ご存知ない方のために、リンク先はご参考まで…(多分各自治体のHPにあるはず)。

 

それがこの年度末、突然叶ったのでした。

あたしが上の子の行事で学校に行く日に合わせて、見学と面談予定を組んで下さいました。

 

 


 

特別支援学級見学 

 

チャイムを鳴らして職員玄関から入ったあたしたちを出迎えたのは、若い女の先生でした。

 

息子にこんにちは、と話しかけてきたので息子が「こんにちは」(← 小さい声・相手の目を見ていない)と返すと

 

すっごぉーーーーい!!(拍手)

礼儀正しい!!ご挨拶、上手だねーーーー!!」

 

いや…幼稚園でもそんな褒め方しないのでは…?

 

と思うような、オーバーなリアクション(苦笑)

何と言うか、褒めることは良いと思うけどテンションに疑問…。

 

でもココ(支援学級)ではこの対応がデフォルト(+幼児向けにアレンジ?)なのかも知れないな…等と思いながら、案内され入室。

息子にしてみたら…どうだったんだろう?

「いや、そのくらい出来るし…」とか思わなかったのかな(笑)

 

訪問した小学校の特別支援学級の種別は、知的クラス1・自閉情緒クラス2の合計3クラス…らしく。

市HPの「特別支援教育」情報の中に今年度の市内の支援学級設置状況の一覧表があり、年度初めの時点?の在籍生徒数等が見られるので事前に確認しました。

 

だけど…あれ?上の子は「2クラスだよ」と言っていたような…。

 

行ってみると、設備上の理由からなのかわかりませんが、確かに教室は2つ。

 

でも人数は3クラス分の児童が居て、教員も3名(児童6~8名に対し教員1名)

 

運営として、知的クラスと情緒クラスを分けるのではなく、低学年高学年で2クラスに分けているとのことでした。

今息子がいる幼稚園のいわゆる「縦割り保育」に近い状況だな、と感じました。

 

見学させていただいた日は、全員が1クラスに集まって行事の練習をしていて、通常の授業の様子…というものは見ることが出来ず。

 

活動内容は、取り組みが難しい子のレベルに合わせているように見受けられました。

なので余裕で出来ている子もいれば、難しくて何度も練習が必要な子…と、様々。

先生も児童も難しい子にある程度は合わせて待ったり、フォローしたりしていました。

 

その中で歌を歌ったり、色々な活動を見せていただいて…あたしは感動したのですが。

 

その歌も、先生は

 

「あれで、実は相当練習してます…」とおっしゃっていました。

通常学級と比べると…ってことなのでしょうか。

 

活動の合間合間に、恐らく主任先生と思われる先生が色々と説明して下さいました。

 

正直な感想というか受けた印象として、先生から言われたのが

 

「いかがですか?『思ったより普通』、じゃないです?」

意地悪とか、ヘンな感じではない言い方ではありました。

 


 

あたしは小学校を2校経験していて。

 

入学~3年生まで居た学校には、支援学級のようなものがあった記憶が残っています。

 

ただ、通常学級からは校舎の少し離れたところにそのクラスがあって。

 

イメージとしては「隔離病棟」という表現がぴったり。

 

その教室には近寄ることすらほとんどなく…。

 

離れのようなところにあったので、うっかり行ったら未知の世界に来たような怖さすら感じるレベル。

 

そのため、どんな子が居て何をしているのか、全然わかりませんでした。

その学校はもう閉校してしまっているのですが、今調べたら「ことばの教室」という名前だったようでした。

(特別支援学級が設置されたのは平成に入ってからだった模様)

恐らくあたしが通っていた当時も「ことば」と言うより知的に遅れがある子が通っていたと思われますが、今で言う「通級」のようなものだったのかも知れません。

 

中学校にも特別支援学級がありましたが…似たような感じで、通常学級とは階自体も違っていたはず。

1階のすっごい端っこ、校舎の奥の奥…みたいなところに教室がありました。

昔(※あたしは昭和50年代生まれです)はそれこそ「知恵遅れ」なんていう酷い言葉で障害のある子を指していた、偏見の時代だったと思うので…。

その保護者や本人を守るために、存在をあまり表に出さないようにしていたのかも知れませんね…。

 

たまに全校集会で在籍生徒を見るくらいで、それも今回見てきた学級のような明るさは無く、ちょっと違う世界のように感じていた記憶。

 

そんな、恐らく30~40代くらいの大半の人間が抱く「支援学級」のイメージをあたしも持っていましたが…確かにそれとは違う印象であり。

 

「思ったより普通」…という言葉が相応しいかはともかく、少なくとも異世界のように引いて見てしまうようなことは無かったです。

ただ、それはもしかしたらあたしが息子の特性上、そういった学級に対して偏見のようなものが少ないのかも知れませんし。

わが家が仲良くしているお友達一家のお子さんが、支援学級に転籍したこともあり…「支援学級に居る子」のイメージが元々あまり悪くなかったかも知れません。

 

そして息子のリアクションはというと…合間合間にあたしは拍手を送っていたのですが、息子は普段よりも拍手は控えめだったように見えました。

が…今回、ひとりだけ少し程度の重いお子さんが居て、全ての活動においてその子だけついていけておらず…。

その様子を見て息子がちょっと硬直、それから少しした頃に黙ってそっと教室を出て行こうとしました…。

理由は話さなかった(場の空気読んだ?)し、イヤそうな感じもなく…遠くまで行くこともなく少し説得したら戻ってきましたが。

これまで上の子の参観日でも教室から出て行こうとしたことは無かったので、何かしら感じるものがあったのかも知れません…。

 

 


 

面談 

 

45分ほど見学させていただいたのち、中休みになったので別室で面談。

休み時間のため廊下に出ようとしていた子どもたちが、入口近くに座っていた息子にハイタッチしてくれたり「こんにちは!」と元気に挨拶してくれたりして可愛かったです。

 

支援学級の主任教諭と、スクールカウンセラー(SC)面談等の取りまとめをしてくれていた教諭のお二方が面談して下さいました。

 

おお…コレは思ったより本気の面談、かも。

 

…とは言え息子も同席しているので、何でもズバズバは答えにくい…。

 

考えた結果、息子には過集中の特性を使ってもらって(笑)本を読んでいてもらうことにしました。

家から漫画(幼児向けではない普通のコミック)を1冊持って行きました。

「もう漫画読めるんですか!?」と驚かれましたが、うん…普通に読んでますしフリガナあるから読めますよ…。

 

「なぜ今回、見学を希望したか」をSC対応の先生に最初に問われ。

 

これまでの経緯(前幼稚園で発達障害疑い → 療育 → 転園)を簡単に説明。

ただしお友達への他害と登園拒否に関しては息子の手前説明できず…。

登園拒否があったことを一番伝えるべきなんですけどね。

 

今回、見学メインなのかとか、どの程度の面談をしてもらえるのかがわからず、様々な資料は印刷して行かなかったのですが。

 

必要な書類は全てスキャン → pdf化して必要な時にiPad画面上に提示出来るよう準備して行きました。

よく考えたらペーパーレスの方があたしもラクだし…と、コレを機にイッキにやりました。

 

ちなみに準備した書類は

 

 

 ・WPPSI-Ⅲの結果報告書(4歳9ヶ月時)

 ・前幼稚園担任 → 児童精神科Dr.に宛てた状況報告書

 ・現幼稚園での面談時に用意した経緯・現況報告資料

 ・療育の園訪問支援報告書(前園・現園それぞれ1回ずつ分)

 ・療育の児童発達支援計画書(前期・後期+前期のモニタリング結果)

 

 

今回の面談実施の連絡を受けてから日が無かったので、用意出来たのはこの程度でしたが。

 

ただ面談も20分程度だったので、今回はWPPSI-Ⅲの検査結果を提示しただけで終わりました。

「IQが高い」等のワードを息子の前で使いたくなかったし、話を進める上でそこが困り事の要因なので提示しました。

(というかSCに以前話した内容はどこまで申し送られていたんだろう…?まだ入学してないからスルー?)

 

SC対応をされている先生は、検査結果がWISCではなくWPPSIであったことにはすぐお気づきでしたが。

 

高IQが検査で判明しているケースは少ないのか…よくわかりませんが、両先生方は数値を見て

 

「…はあー…なるほど…」

 

と、「こりゃレアケースだ」…というような空気が流れました。

ギフ児の保護者の方のブログとか見ていると、「学校にIQは伝えない方が良い」と(その後の対応が「ギフテッドだから」で片づけられるとか…)見たりしたので、迷ったんですけどね。

(前の幼稚園ではさっぱり理解していただけなかった…という苦い経験もあるので)

ただ検査結果は就学相談以前の今既に出てるわけだし、発達障害の診断されていない以上コレを伝えておかないと話が進まないので開示しました。

 

あたしはあくまでも淡々と、そのせいで困り事がたくさんあるのだ、ということにとどめ。

それにウチの息子、そんな天才児的なエピソード持ってませんしね(笑)

 

そのため通常学級ではなく特別支援学級も視野に入れており、そのための見学である旨を伝えました。

 

その後の面談内容としては、まず初回の今回は特別支援学級の雰囲気を見てみてどう感じたか…とか。

 

1年生の入学時から特別支援学級を希望するケース。

 

通常学級で困り事が起きてしまって転籍するケース。

 

また、低学年のうちは特別支援学級に在籍して途中で通常学級への転籍を目指す…等々。

 

さらに、年度途中でも手続きとしてはいつでも両学級を行き来可能ということも教えていただきました。

とは言え、特支 → 通常 → また特支…というケースはまず無いと言われましたが。

 

あたしの中では、「知的級」「自閉・情緒級」それぞれ分かれているんだろうというイメージで。

 

と言うのも、特別支援学級のカリキュラムは通常学級のそれとは違っていて、進度も7割くらいのスピードだと聞いていて。

 

うーん、それだと知的好奇心高めの息子には合わないよなぁ…と。

 

どなたかのブログ記事で、「情緒級の授業の進度は通常学級と同じと見たので、それならば情緒級に!…と思ったのですが。

 

今回の小学校は、知的・自閉情緒それぞれを分けた運営ではないようで…確かにそういう学校もあるのだと何かで見ました。

ただし、授業に関しては内容を個別…まではいかないけれど、各自のレベルに合わせてかなり柔軟にやっているとも聞きました。

通常学級よりは個人に即した内容になっているとは思うけれど、通常学級と同等かと言ったらそうではない気がします…。

 

とりあえず、特別支援学級在籍でも例えば主要教科(国・算)だけは通常学級で、他の活動は特別支援学級で…というのも可能だし、色々なパターンがありますよ、ということでした。

 

本当はもっともっと突っ込んだ質問もしたかったし、質問も予め用意して臨んだのだけれど…やはり息子の手前、ちょっと出来ませんでした。

 

最終的には、

 

「6月くらい(=一般的に就学相談希望者が学校見学に行く、運動会が終わって学校側が落ち着く時期)にでもまたご相談ください」

 

「またSCもご利用ください」

 

「相談、ということではなく遊びに来る感覚で結構ですので何度でもいらして下さい」

コレは社交辞令ではなく、今回の面談にあたり教頭にまでは話が伝わっていて、教頭もそう言って下さっていた模様。

ま、公立学校の使命と言えば使命ですよね…地域の子どもを守る、育てる…という。

 

…ということで、ホントに就学へ向けての第一歩、小学校と繋がることが出来た…というのは達成出来ましたが、それだけでしたね。

 

とは言え、もう間もなく年長…悠長にしている時間はこちらには無いので、次回の相談時に持参した方が良い資料を確認。

 

基本的には検査結果と、あとはあれば幼稚園等の様子がわかるような情報があれば…とのことでした。

 

こちらからサポートブックの話をしたら「あ、お持ちですか?」という反応だったので、まだ未作成だけど用意するとお伝えし。

 

それと合わせて「特定分野に特異な才能のある児童生徒」(文科省は「ギフテッド」という文言を使うのをやめてこう記述していくと…それには賛成だけど長いわ!)に特化した資料を持っていたので、簡単なモノですが情報提供になれば…とチラ見せしたところ。

 

「あ、すごいですねこの資料。欲しいです」

 

「いやホント、私たちもギフテッドについては勉強しなきゃいけないと思っているので…」

 

この一言に、コレが現状なんだと思い知らされましたよね。

 

多分、ギフテッドに関してだけ言えばあたしの方が詳しいんじゃないかと…。

それなりに専門家のオンラインセミナーとか、有償無償問わず機会があれば受けているので…。

 

文科省がギフテッド対策に乗り出すとか予算計上したとか言ってるけど、まだまだ机上の空論レベル。

しかもつい最近、通級支援をどの学校でも出来るように担当教員を各学校に巡回させる案が出たそうですね。

通級もウチは可能性あるので、さっさと再来年度までに体制整えて欲しいもんです…。

(ウチの子たちの学校には通級教室は無いため、利用するなら保護者が別な学校まで連れて行かねばならないので…)

「来年度から」とか、子どもたちの1年は大きいので、とにかくスピードアップして欲しいんですが…。

でもまあ、そういう子たちにスポットが当たり始めたことをヨシとするしかないですよね、今は。

 

それでも見ていただけるならばありがたいので、次回印刷してお持ちします、と伝えて今回の面談は終了。

 

 


 

感想 

 

上の子がとりあえず普通に学校生活を送っているため、ここまで相談とかがっつり小学校と関わったのはほぼ初めてでしたが。

 

なんだろう、思っていたより優しいというか…。

 

特に息子相手には通りすがりの先生であっても、とにかく温かかったという印象。

必ず笑顔で声をかけてくれて、イエーイ!ってハイタッチもしてくれたり。

(最近の学校ってそうなんでしょうかね)

 

ただ…それはどこも同じようで、問題はいざ「特別支援学級を希望します」となった時…みたいですね。

色々な先輩ママさんのブログを参考にさせていただいています…。

 

幼児教育相談の先生も、ウチの息子については「通常学級で、必要に応じて通級」と言ったように…狭き門なのだろうなと。

 

児童精神科の主治医も、「この程度(IQ?)なら通常学級でイケるっしょ」的な見解だったし。

 

特別支援教育にはお金がかかるし、定員もあるし希望者も増えているというから…ふるいにかけられたら恐らく不利です。

知的に遅れが無いからとか何とか言われるだろうし、優先度合いは低いでしょうね…。

 

だけど。

 

今回の面談で特別支援学級の主任先生が言った、

 

「ココ(特別支援学級)に来ることになった子たちは、最初みんな自信を失っています

 

その一言がすごく胸に刺さりました。

 

そして以前、就学について相談した際に幼児教育相談の先生が言った、

 

まずは通常学級でやってみて。ダメなら通級を利用…が第一選択ですね」

 

その「ダメなら~」…が、どれだけ子どもの心を傷つけるか…!

 

ダメになってからじゃ遅いんだよ!と…。

 

現場に居ない、おっさん先生の何も考えてない発言だと改めて感じました。

幼児教育相談の相談員の先生、とても良い方なんですが…この発言だけは無責任に感じてしまいました。

 

なので、特支の先生がおっしゃったことが現実…そう思いますし。

 

実際、通常学級で入学したけれど2年生から特別支援学級に転籍した友人の子どもも同じ。

 

幼稚園児時代より前から知ってる子だけど…元気じゃないというか、成長と共に自信を失っていったように見えていました。

 

息子には、自分を好きで居てほしい。

ってそう思っても自己否定しやすい傾向にあるんですけどね…。

 

今回の面談はそこまで深く話したわけではないから、どちらかと言うと先生方は

 

支援が必要であれば特別支援学級へ。子どもに合った環境で健やかに育てましょう」

 

…ってな感じを受けたし。

 

あたしが、療育の児童発達支援管理責任者の方の意見として

 

通常学級に入って、その中で受けられる最大の配慮・支援を受けて何とか過ごす…が良いと思う」

 

と言われた、と伝えた時。

 

SC担当先生が「最大の支援って…(困惑)

 

と、30人面倒見ている通常学級の教員にそんな余裕あるか!部外者が勝手なこと言いやがって!

 

…的な反応を察知したので、まずいと思ったあたしが慌てて

 

「いや、例えば(気が逸れやすいから)席を一番前にしてもらう…とか、そういうことだと思いますけどね?」

 

とフォローした一幕があって。

それだったら視力の悪い子どもとかにもそれぐらいの配慮はするでしょ…

(実際ウチの上の子がしてもらってる)

 

現場の教員としては、特別支援学級に入ってもらった方が助かる…という感じなのかな?と…。

人数に制限もあるだろうし、実際入れるか入れないかは別として…。

 

うーん…実際の教育現場と、就学相談の協議会とか幼児教育相談とか自治体サイドとの考え方の違いを感じざるを得ません…。

でも特別支援学級に入れてもらえたら、あたしが付き添ってサポートするとかもできると思うんだよ…!

 

そして結局、現場の先生方にも内心

 

「IQ高いのに、何でできないの?」

 

「IQ高いんだから困ることなんて無いでしょ」

 

…って思われて、特に支援を工夫してもらえることもなく終わるような気がします…。

あたしが読んだ書籍やセミナーでお話しされている先生(専門家)に言わせたら、「ギフテッドと発達障害は分けて考えるべし」(=問題行動が起こる機序がそもそも違う)…らしいので。

(だから一緒にすんな、とかではなく…起こっていることは似ていても、対応も同じでOKな場合も変えた方が良い場合もある…ということ)

 

 


 

そして、息子の反応。

 

恐らく母親が知らない人(先生)たちに、自分の話をしているな…という感覚では居たと思います。

 

面談中はとにかくおとなしく本を読んでいて。

 

声をかけてくれる優しい先生たちには笑顔も見せていましたが。

 

その後、自宅では少し不安定な様子があったりもしたので…何かを感じてはいるんじゃないかな。

なので今後も見学には連れて行くけれど、面談は出来れば息子の居ない日にしたいと思っています…。

 

ただ、息子自身は今回のことを「たのしかった」と言っており。

でもね…何が楽しかったのかは言わないんですよね。

こういう時って、聞かれたからそう答えただけ、ってパターンが多いような気がする…!

 

「ぼくは、〇〇(上の子)がかよってる□□しょうがっこうにいきたい

 

と、以前からハッキリ言い切っていて…。

学校行事とかで何回も出入りしてますからね…。

 

その希望は絶対に叶えてあげよう…そう思っています。

 

でもその中に…息子が、息子らしく成長できる居場所はあるのかな?

 

今回の見学を経て、「情報」として知っていたことがやはり「現実」なんだと感じました。

情報=「ギフテッド児の行き場所は今の日本には無い」という保護者の嘆きね…。

(ウチの息子はギフテッドの診断を受けたわけではないので、あくまで傾向なだけですが間違いなく困り事のある子なので…)

 

正直…憂鬱で不安で、仕方ありませんが。

 

とにかく、息子の情報を正しく伝えることしか出来ないし、それが全てだと思うので…。

 

その結果、居場所としてツラい環境しか用意出来なかったとしたら…またその時考えます。

 

まずは1年後、作り笑いでもいいから笑って春を迎えられるように…悔いの無いよう、頑張ろうと思います。

 

最後に。

 

息子に、学校の玄関先で最初にめちゃくちゃ褒めちぎられた時どう思ったか、聞いてみたんです。

 

「ほめられて、うれしかったよ。

 

あのね、ぼくね、

 

ほめられると、うれしいんだ…

 

…と、噛みしめるように言われ…反省した母なのでした…。

やっぱ褒めなきゃダメなんだ…もっと褒めなきゃ…!!!

(でもねー、毎日一緒に居たら「すっごぉーーーい!」…みたいな演技してられないので、いつもサラリと褒めてます…)

 

とりあえず、今回の見学で息子自身は「小学校に受け入れられている」と感じることが出来たと思うので…行って良かったです。