※まだ知能(IQ)検査未実施=ギフテッド傾向があると判明していない頃の記事です

 

現在4歳9ヶ月、一般的な私立幼稚園年中の息子についての記録です。

 

 

発達にいささか問題があるのでは…?と疑い始めて2年ほど。

ちなみにこれまで乳幼児健診では視力以外の指摘は受けていません。

 

幼稚園から問題指摘があるたびに、あちこち相談したり発達検査を受けたりしながら対処してきました。

 

今はそんな息子がちょっとしたきっかけで、幼稚園に行けなくなってしまっていますが。

 

今回は幼児教育センターでの相談記録です。

 

 


 

 来所相談

 

この5月下旬~6月初旬にかけての、息子の登園拒否や療育への色々な経緯を経て。

 

1年3ヶ月ぶりに、市の幼児教育センターへ相談に行ってきました。

 

子育てについての相談先って色々あって、個人的には迷うことが多かったのですが。

 

この「幼児教育センター(以下幼教センター)は、市教委が作った幼児教育のための機関というか。

 

先生たちの研修や講演会や研究、保護者支援や相談、私立幼稚園との連携…等をしているところらしく。

 

「幼稚園」という教育施設にまつわる相談や小学校への就学相談等ならばココ…と思っていて。

 

(小2)が幼稚園年少の頃に数回相談させていただいて、その後息子のことでも相談に通っていました。

 


 

息子の年少の1年間は、満3歳児クラスの終わりに「様子見」と言われたこともあり、相談しておらず。

 

今回の件で、2~3回電話相談をさせていただいたのち、今回の「来所相談」に至りました。

 

これまで利用している感覚では、4~6月は新年度を迎えた後ということで、相談員の先生が担当区の幼稚園へ毎日のように訪問している時期らしく。

(随時定期訪問はしているらしいですが)

 

9月以降は小学校の就学に関する相談が増えて、さらに予約が取りにくくなっていたなという印象。

子どもについて経過観察の時期だったら、相談時に次の相談予約(大体2~3ヶ月後)を取る…という流れでした。

 

今回は電話相談の際に予約しましたが、最短でも3週間後くらいでした。

 

幼稚園からは、幼稚園がある区の幼教センター(=指定の市立幼稚園内)への相談を勧められていましたが。

相談員の先生が定期的に園へ訪問してくれて、子どもの様子を見てくれるからだそうです。

 

娘の頃から居住区の幼教センターを利用していたため、今回もこれまで相談させていただいた先生のところへ行きました。

そのためウチは区をまたいで娘や息子のためだけに相談員の先生に園に見に行ってもらう…ということになっていました。
ただそれだと定期的に見ていただくわけにはいかず、その時限り…という形(必要に応じて再度依頼)。
 
でも今は、色々なところに相談・支援をいただいているので、今後は利用するとしたら電話相談かな…。
 

 

 幼児教育相談で言われたこと

 

今回も夫にも同席してもらい、相談員の先生と3者での面談。

 

以下、言われたことを覚書として思い出せる範囲で書いていきます。

 

 

 

2年ちょっと前。

 

満3歳児クラスの2月に、幼稚園での息子の様子を見に行って下さった時には

 

相談員「生活に支障が無い=発達障害を疑うレベルではない

 

と言い切り、

 

「まだ3歳、十分頑張っている。

成長に伴い改善されてくるだろうから、今は様子見でいいのでは。

でも若干そういった傾向(こだわり、指示の通らなさ等)は残るかも知れない」

 

という見解を示されていましたが。

 

その見解と逆の方向へ進んだので、少し後ろめたさはあったのですが…。

逆の方向=①児童相談所での発達検査 ②児童精神科受診 等

だ、だって成長に伴って改善されなかったから…!(言い訳)
 

とりあえず現状、児童精神科に通院中で今後心理検査が控えていること。
 
療育施設を決めて、通い始めたところ…という経緯を説明。
 
話を聞きながら、恐らく先生側の息子に関する記録のファイルに目を落とす相談員の先生。
 
その過去のデータから見てなのか、この先生にとって息子は療育レベルだとは思えないようで。

学習面では読み書き・簡単な計算が出来るので遅れはない気はするけど…。

問題は行動面なんです、先生…。

 
相談員「療育にはもう行かれているということですか?
療育は、幼稚園から勧められたということですか?」
 
という問いに、そうです…と返答しましたが、ふーん…という、あまり納得されていないように見えました。
でもウチがもう療育に通い始めている手前、それ以上は言いませんでしたが…。
 
それでも、療育先を訊かれて名前を伝えると
 
相談員「あぁ、○○○さん(施設名)ね。(担当者は)△△さんですか?」

 

と、息子の通う療育施設の児発管(管理者)の先生の名前が出てびっくり。

民間の療育施設なので関係ないもんだとばかり…。

 

相談員「○○○さん(施設名)ね、熱心なところですよ」

 

とも言ってくれて…多くは語らなかったけど、その一言に少し安心しました。

児発管の先生がいくら良い人でも、実際息子を療育するのは違う先生なので…。

今はその先生も良い先生だとわかり始めてきたけど、この頃はまだ療育先に対してわからないことが多く、不安でした。

 

※追記

後から療育先の児発管さんから、この相談員の先生が療育先に毎年保護者向けの就学説明会をしに来ていると聞き。

それで児発管さんのことを知っていたんだな…と繋がりが見えたのでした。

偶然だけど元々相談していた相談員の先生が関与している療育先を選んでいたようで、良かったなと思っています。

 

 


 

 家庭がするべきこと

 

前回の電話相談では、息子が登園しなくなってしまったということまで話していて。

 

その後、10日ほど休んだけど時短で登園再開していると報告をしました。

 

これまでの相談でも何度も言われていることだけど、

 

相談員「幼稚園でのことは基本的に幼稚園に任せればいい

お子さんがこんなことしました、と連絡があっても『そうでしたか』でいいんです。

幼稚園で起きたことは幼稚園の責任なんだから」

 

でも…実際担任からわが子の悪事を告げられるとつい

 

「すみません、家でも言って聞かせます…」ってなっちゃいますよね?

「へー、でもアタシがその場に居たわけじゃないしィー」…なんて言えたらラクでしょうけど(笑)

 

そこは表向き、すみませんと言っときゃいい…と。

 

それよりも、家では幼稚園でのことを根掘り葉掘り聞かないこと。

 

幼稚園という「社会」で頑張ってきた子どもに対して、

 

「今日幼稚園どうだった?」も聞かなくていい、と。

 

子どもから出る話を聞くのみで、こちらからあーだこーだ聞かない…ということらしいです。

でも…息子から全然園での話が出ない以上、色々聞きたくなってしまう…!(我慢)

 

そして担任から聞いたことや、幼稚園での出来事について家庭で注意しても意味が無い…と。

 

子どもは基本的に、その場で言われなきゃわからない。

 

なのに家に帰ってきてから、幼稚園であの時こうだったから気をつけてね!なんて言われても効果が無いんです…とのこと。

 

幼稚園や学校は、大人で言えば会社、戦いの場。

 

だからこそ、それを忘れてほっとできるような環境を作ることが家庭でするべきこと

 

帰宅して疲れを癒して、週末にはリフレッシュしてまた頑張る英気を養うのが家庭。

 

(幼稚園)でも頑張って、家の中でも頑張ることを求められるとしんどいですよ…と。

確かになあ…確かに。

夫にはソレが出来るんですけどね…子どもとなるとね。

夫に関しては、何なら夫から話してくることさえまともに聞いてないですから(笑)

いや、悩んでるようなら聞くこともあるけど基本的にあたしは夫の仕事のこと全然わからないので…。

 

相談員「家では素でいられるように…少し大目に見てあげる、ということも必要だと思います」

うぅ…耳が痛い…!

 


 

 他害と息子に関して

 

療育を決定的にした、そして今も一番恐れている「他害」に関して。

 

息子が休園していた理由が「お友達を叩いちゃうのが怖いから」だったことを言うと

 

相談員「4歳や5歳でね、『叩いちゃうから行かない』という理由で幼稚園に行かないというのは珍しい、そういう子はあまり居ないです。

それだけ息子さんは何でも分かっている、理解度が高いんだと思います。

だから、『今のままのぼくでいいんだ』という風に自信をつけてもらう

コレは園の方で改善してもらうべきですね」

 

他害に関して、家庭でできることはないかと訊いたところ。

 

相談員「家庭は『どんなぼくでも受け入れてくれる』と思える場所であるべきで。

そして他害というのは、とっさに出ることが多いと思うんですね。

なので極端に言えば、家ではOK…とは言ってはいけないんですが、素で過ごす場所なので。

兄弟げんかで手が出ることまで制限せず、ただ危なくないようにだけ見守る、でいいんじゃないでしょうか」

 

コレを聞いて浮かんだのが娘のこと…。

 

息子に叩かれても、あまりやり返さないで我慢してしまうんですよね。

 

息子にも「他害される」という悲しい経験があってもいいような気がするので、娘がやり返した時には叱らないようにしようと思いました。

こちらから「やり返してOK」と教えるのはNGですけどね。

 

要は「叩いた、叩かれた」ことを責めるのではなく。

頭ごなしに「こら!!叩くんじゃない!!」…ではないってことね。

 

そこに至った理由双方の気持ちの確認

痛かった、嫌だった、○○だから叩いた…等を、本人の口で言わせるサポート。

息子には「お姉ちゃんは○○されて悲しかったよ」等と、自分のしたことによって相手がどう感じたかを聞かせる。

 

その上で、謝罪させるなり仲直りをその場でさせる…ってことかな。

うん…難しいけど頑張ろう…。
 


 

 「お父さん」の役割

 

夫がつい最近、家でこんなことを言っていました。

 

夫「ねえ、俺なんか最近息子にナメられてるような気がするんだけど。

もっと怒ったり厳しくした方がいいんじゃないかと…」

 

確かに最近、夫がいる時の息子の態度や行動がひどいことが増えてきて。

 

正直、夫さえ居なければ円滑に回るのにな…と思うこともあったほど。

夫は家事育児、いる時には協力してくれていますが、それとは関係ないんですよね…。

 

う「(アンタの背中=行動を見て「ナメてもいい」と思ってるんじゃない?…と言いたいのをこらえ)

怒ってもダメだよ。

それは子どもがお父さんが怖いから言うことを聞く』ってなっちゃうだけで、根本が変わらないじゃん」

 

夫の言いたいことはわかるんです。

 

恐らく、自分たちが子どもだった頃の父親像が頭にあるわけですよね。

 

ウチもそうでしたが、父親は怖いモノ…として君臨していたんだと思います。

 

あたしが何か言っても納得がいかなさそうだったので、幼児教育相談で訊いてみたら?と事前に伝えており。

 

その場では黙っていた夫に代わって、先生に訊いてみました。

 

相談員「子どもっていうのは利口だから、パパとママどちらに言えば自分が得をするか、きちんと分かってて話すんですね。

例えばコレはママだったらダメって言うけど、パパはOKだ…とかね。

そういうところはそういうところで、あってもいいしそこはむしろ大事だと思います。

怒った方がいいとかそういうことではなく、でも「何でも許す」ということではなくて。

まずは夫婦で「ココはOK、コレはダメ」というラインをしっかり話し合うこと。

「ダメ」に該当することを子どもがしたら、そこはきっちり注意。

ただし夫婦どちらか片方が注意して、もう片方はフォローに回る。

人を傷つけないとか、絶対に伝えるべきこと、そうじゃないことも夫婦で意見を合わせておくことですね」

 

夫「叱らないでいて、ナメられたりしませんかね…?」

だからソレはアンタが…!(笑)

どんだけナメられてると感じてるんだろう…。

 

相談員「大丈夫、ナメられません(笑)。今はそれでOK」

ま、それについては奥さんが子どもに夫の悪口を言わないことが一番大事でしょうね(笑)

(言ってない…はず)

 


 

 就学に向けて

 

話を息子に戻します。

 

来年が年長なので、就学に向けての動きも確認してみました。

 

もし普通級ではなく支援級への入学の方がいいかも…となった場合。

 

年長の年度の、いつぐらいにどういう手続き等がある?ということをお伺いしたところ。

 

市教委に9月~11月末をメドに支援級への入学希望の手続きをする…というお話でした。

 

が、「メド」であって11月末が〆切というわけではなく。

 

必要に応じて、11月末を過ぎてからの希望も受付してもらえるとのことでした。

 

ただ、支援級を考えるのであればまずは見学することをおススメします…とも仰っており。

 

見学に最適な時期は6月

 

なぜなら運動会を終えた後で学校がいちばん落ち着いている時期だから…だそうです。

 

やっぱりね…思ったより早めに動いた方がいいんだな。

 

具体的に息子がどうなるかまでは今はわかりませんが、あくまでも流れを知りたかったので質問したのですが。

 

そう教えて下さった後に

 

「息子さんなら(普通級で)全然大丈夫ですよ」

 

…ということも言われましたが。

ホントに大丈夫かなあ…?(不安)

 

ただ、もしも支援級を考える場合は、市教委に申請する前に必ず相談に来るように言われました。

 

例え普通級でOKであっても、今の息子を見ていると児童デイへの通所は続けた方がいいかも…とはうっすら思っていますが。

 

あとこの先1年9ヶ月、療育によってもう少しコミュニケーションが上手になってくれることを願うしかないですね…。

 


 

 「苦手を直す」「できることを伸ばす」

 

息子はコミュニケーションに些か問題はあるものの。

呼ばれても過集中のため返事をしない、気持ちを言葉に表すのが下手…等。

 

幼稚園生活で出来ないことは限局的で、決まった作業が苦手。

 

具体的にはおもちゃの片付け、そして登降園時の所持品始末や帰り支度。

 

特に苦手と言うか、まず周りの園児と同じようにできない登降園時の身支度については

 

相談員「今は看過出来なくてもOK、にしてもらいましょう(園に)

 

えーっ!いいの!?

 

相談員「出来ないことを出来るようにするよりも、今は『頑張れること、出来ることを伸ばす』方をやってあげた方がいい。

息子さんが『早く幼稚園に行きたい!』と思える場所にすること、『楽しく通えるようになる』ことが目標」

 

そのために、今やっている時短登園(登園を30分遅らせる or 降園を30分早める)でスムーズにいくなら、しばらくはそれを継続。

 

とにかく息子が「コレなら通える」と思える方法をしばらく継続してみては…ということでした。

 

相談員「で、ご家庭では『幼稚園と家とを切り離す』ことを意識。

幼稚園は『ちょっとだけ頑張るところ』、でも出来なくても『まあいっか』と言えるような。

して家はくつろげる、安らげる場所…というのを意識してみてはいかがでしょうか?」

 

…恐らく、幼稚園ではそういう体制を既に作ってくれているはず。

 

だとしたら…あとは家庭での努力=あたし次第…ですね…。

頑張ります…。

 

 

 今後について

 

とりあえず、今回で一旦幼児教育相談は終了。

 

あとは必要に応じて、また電話相談もできますので…ということでおしまい。

 

夫も恐らく思っていることだけど…あたしが幼稚園でのことを気にしすぎなのかも知れません。

 

でも母親って、自分の責任だと思ってしまいがちというか…。

 

家庭でどうにか出来るんじゃない?って…一生懸命考えてしまいません?

誰に同意を求めてるんだ(笑)

 

もうここ1ヶ月くらいで、10歳くらい老け込んだんじゃないかというくらい悩みまくってます…。

 

ひとまず、あとは児童精神科の検査・診察に療育通いで経過を見ていくしかないので。

 

なかなか息子に負けず劣らず、こっちのメンタルも不安定ですけど…。

「家を落ち着ける場所」にする…って思ってても、毎日1回は絶対に怒鳴り散らしてしまう自分…。

 

完璧を目指さず、何とか上手いことやっていけたらいいなと思います…。