※まだ知能(IQ)検査未実施=ギフテッド傾向があると判明していない頃の記事です

 

現在4歳8ヶ月、一般的な私立幼稚園年中の息子についての記録です。

 

 

発達にいささか問題があるのでは…?と疑い始めて2年ほど。

ちなみにこれまで乳幼児健診では視力以外の指摘は受けていません。

 

幼稚園から問題指摘があるたびに、あちこち相談したり発達検査を受けたりしながら対処してきました。

 

今はそんな息子がちょっとしたきっかけで、幼稚園に行けなくなってしまっていますが。

 

今回は療育先に見学に行った記録です。

 

 


 

 療育先を探す

 

Dr.「息子さんには個別より「集団療育」の方が合っていると思います」

 

児童精神科の初診で言われた、その一言をきっかけに療育施設を探し始めたあたしと夫。

2人ともうっすら既に探していたんですが、ココから本格的に動き始めました。

 

児童精神科のDr.も持っていた資料、見学に行った療育施設でいただきました。
市内の保育園と同じくらいの数の療育施設があるんだそうです…。
 

何かで見たのだけど、この街は療育(児童デイ)施設がとても多いところらしく。

 

探すと言っても何を基準に選んで良いのやら…全然わからなくて。

 

療育先を選ぶのに相談できるところ…あるのかな?

市でやってる子育て相談みたいなところ…?

 

ただとりあえず、通所するということを考えて自宅からあまり遠くないところがいいかなと。

 

送迎サービスはある所にはあるけど…何にしたって近いに越したことないですよね。

幼稚園が自宅から遠くて失敗したと感じることがあるので…。

でもこうしてわが子が色々問題児化してくると、住まいと幼稚園が遠くて良かったと思う部分もあります…。

(近所のスーパー等で同じ幼稚園の保護者に会う確率がとても低い、バス登園のため園に出向く機会がとても少ない 等)

 

それ以外重視したのは…施設側から活動の様子を積極的に外部に発信しているかどうか。

 

施設のサイト自体は大体どこもあるけど、日々の様子を定期的にSNS(Facebook、Instagram等)にアップしてるかとか。

発信してはいるものの更新が数ヶ月停止しているようなところは…ちょっと余裕が無い?怪しい?と候補から外したり…。

(一概に悪いところばかりじゃないとは思いますが)

 

あとは施設の外観…。

 

外から見て、一体ココは何の施設?って首をかしげるようなところもありました。

ただの家?とかマンションの1室とか…一軒家なのに看板すらついていないとかね…。

外から遮断された施設環境ってのは、それこそ暴力やわいせつとかが発覚しづらいのではないかと…。

 

運営母体が何をしている会社なのかとかもチェック。

保育施設を他にも運営してるとかだったらいいけど、老健介護サービス系の会社が児童発達のジャンルもやってます、みたいなのは回避。

スタッフの経歴が異業種過ぎる(○○からの転身、みたいな)のも…要は今の児童発達分野でどのくらいの経験があるか、というところを知りたい。

「子どもが好きです!がんばります!」…みたいな勢い「だけ」しか感じないスタッフが多いところはやめました。

 

とりあえず1ヶ所、いいなと思えたところの日々の活動がどんなものかとかをSNSでチェック。

 

問い合わせフォームから見学依頼してみたところ。

 

恐らく送信から1時間以内?という、恐ろしいスピードで折り返し電話がかかってきて(笑)

 

翌週のどこかで見学に行ければいいかなーと思ってたのが、その週末に見学OKとのことで行くことになりました。

よく考えたら週末だったので夫もいるし…あたしと息子だけで見学するより良かったかなと。

 


 

 療育先見学

 

とりあえず見学、とわりと軽い気持ちで訪問。

 

週末だったので、息子だけじゃなく娘も連れてお伺いしたのですが。

電話でその旨、一応伝えてはいましたが。

 

娘も快く招き入れてくれて、利用されている子どもさんたちと一緒に遊んだり。

 

調子に乗ってピアノまで弾いたり、ちゃっかりおやつまでいただいておりました…。

アンタが通うところではない(笑)

 

最初は事務の方から施設の説明を40~50分くらいいただきながら、内部を見学。

事務と言っても手続き的なことだけじゃなく、しっかりいろんなことを熟知してらっしゃる方でした。

 

児童発達支援施設の見学が初めてだと言うと、詳しく教えて下さいました。

 

ざっくり3種類、

・保育園型(保育園に入れない子たちが預かりを主の目的として利用するパターン)

・放課後等デイサービス型(幼稚園や学校と併用するパターン)

・医療型(説明聞いたけど忘れちゃった…)

…に分けられ、今回見学したところは「放課後等デイサービス」型でした。

 

その後、管理者と思われる方とお話。

「児童発達支援管理責任者」(児発管)…という立場の方だと思われ。

 

その方はあたしたちが事務の方とお話している間、息子と30分くらい遊びながら様子を見てくれていたようで。

 

「遊びや作業に過集中する傾向にあり、

呼びかけにすぐに返事ができない

という部分にコミュニケーション上の弱いところが見られました」

 

…これまでこんなにストンと落ちる指摘は受けたことが無い、というくらいだったのですが。

 

とりあえず幼稚園での様子を見ていない、あたしや夫からしたら、自分たちの目で見ている中で一番と言ってもいいくらいの問題がコレ。

 

3~4回呼んでも返事をしない…そういうことが結構頻繁にあるのですが、いつどんな時…というのが掴みきれずにいたのです。

あまりに毎日のことすぎて…耳でも悪いのかと思って耳鼻科に連れて行ったこともあったほど。

 

夫婦揃って「そのせいだったのか…!」(心の声)

夫なんて的確過ぎて泣きそうになったと言っていました(苦笑)

 

迷える子羊のようなあたしたち夫婦に、希望が見えた気がしました。

 


 

 見学 → 即決

 

もっと他の施設も見てから決めた方が良かったのかも知れませんが…結果的に今回のところに決めたわが家。

 

夫と2人で見て、ココなら良さそうと思えたこと。

 

今の息子にとって必要な、小集団でのコミュニケーションや、感情コントロールの訓練の場が持てそうだと感じられたこと。

息子の場合、多分学習障害や知的障害が無いのでいわゆるお勉強的な支援(文字の練習等)は必要ではないし。

身の回りのことも大体自分で出来るので、必要な支援は絞られているんですよね。

 

自宅からの距離、施設設備、利用時間(息子は朝~昼過ぎで終わるコースの予定)…が理想に合ったこと。

 

子どもが慣れるまで、何なら慣れた後でもいつでも保護者が付き添って様子を見てもOKだということ…等。

 

空きが1枠しか無かったこともあり、見学に行った足でそのまま契約も済ませてきました。

たまたま銀行印も持っていたのでスムーズでした。

 

まだ病院からの必要書類が揃っておらず、区役所に申請に行けないため利用はもう少し先になりますが。

 

ひとまず、幼稚園以外の息子の居場所を確保できたことに安堵。

 

そして複数の療育施設に通うのもOKとのことなので、通ってみて合わなければ他をメインにするのもアリ。

だから幼稚園選びよりは気楽…かな?

 

まずは療育の世界に飛び込んでみようと思います。

 


 

 親の覚悟

 

これまで、幼稚園以外のところに行かせることすら考えたことがなくて。

 

展開の早さに、正直気持ちが付いてきません。

 

でも、別に誰にもうどう思われてもいい。

 

週に2~3回しか幼稚園に来ない子…になってしまっても構わない。

別に幼稚園に友人もいませんし、同じ小学校に行く子もほとんど居ないので。

 

「ぼくね、いいこになりたいんだよ」

 

息子が最近そう言った時、泣きそうになりました。

 

多分、誰も息子を「悪い子」なんて言っていないんです。

 

でも、息子は

 

「人を叩くことはいけないこと」

「いけないことをしたぼくは悪い子だ」

 

…と脳内変換したんだと思うんです。

 

そうさせてしまっている現実に、また涙…。

 

今日、久しぶりに幼稚園に行きました。

 

お友達と少しケンカしたけれど、叩いたりはしなかったとのことで。

 

「ガストンとね、『いらいらばいばい』の『まほうのメソッド』をひとりでやってね、おちついたの」

※「ガストン」=「おこりたくなったらやってみて!」の絵本に出てくるユニコーンの名前。

息子が「ガストン」と言っているのはその絵本に載っている呼吸法のことだと思います。

 

息子なりの、アンガーマネジメントと感情コントロールを園で頑張っているようで…。

 

大丈夫かな、無理してないかなと心配でたまりません。

 

恐らく、いつか爆発して他害してしまう日もあると思いますが…覚悟しています。

 

息子の存在を否定されない場所。

 

息子が、自分は自分のままでいいんだと思える場所。

 

息子が、頑張らなくてもそこに居られる場所。

 

療育が、そういう場所になったらいいなと思います。