お目が高い | ストレンジdays

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徒然なるままに・・・

上がり屋敷公園のそばの「ブックギャラリー ポポタム」はお気に入りのお店です。


自由学園のショップに行ったりした時は必ず寄ります。


「ポポタム」は、主に絵本の古書を扱っています。


お店の奥はギャラリーになっていて、アートの企画展などが催されています。


先日は、この絵本を買いました。



ストレンジdays-おおくにぬしのぼうけん



ストレンジdays-おおくにぬしのぼうけん


「おおくにぬしのぼうけん」


なんと! 


福永武彦・文 片岡球子・絵 です!!


「これをお願いします」とお店の人に言ったら、


「お客様、お目が高い」


と言われました。^^


お店の人は若いお嬢さんで、本当はこんな言い方ではなかったのですが、こんなふうにワタシには聞こえて、良い気分になりました。^^


こんな絵本があったなんて知りませんでした。


発行は岩崎書店で、1991年3月20日 第14刷発行となっていますが、初版は1968年!です。


最後のページに、堀尾青史という方が、「お母さまがたへ」という文章を書かれています。


一部抜粋します。


>文は、すでに「古事記物語」(岩波書店)のある、作家の福永武彦氏で、まことに面倒なストーリーをわかりよく展開する手腕はさすがです。 絵は、絵本ははじめての日本美術院同人の片岡球子氏です。この絵を描くために、わざわざ出雲まで取材に出かけたり、自宅に兎を飼ったりなどされて、たいへん苦心をされました。この民族民話を無垢な童子のような目で、むしりとったように思いきって力強く表現したすばらしい出来です。



片岡球子さんの絵の力強さには、見ていると心がざわざわと騒ぐような迫力に満ちています。


今となっては、福永武彦と片岡球子のコラボレーションは、本当に貴重ですね。



「ポポタム」で買ったもう一冊の絵本もまたUPします。