母は2月4日に大腿骨骨折で入院しました。
運ばれた病院では2週間後の19日が手術日になり、その日まで面会ができないとのことでした。
認知症のリスクが心配で、1週間早く手術してくれて面会も毎日行かれる病院に転院しました。
毎日面会に行き、話はしたけれど…
手術後は午前中のリハビリ以外することもなく、徐々に表情が消え、曜日や日にちがわからなくなり、服薬の間違えや飲み忘れが出ました。
このままでは…と本人からも希望があり、こちらからお願いして退院しました。入院してから一ヶ月半が経っていました。
退院当初は、薬に関してが特に目が離せませんでした。
飲んでいても飲んでないと勘違いして何度も薬の袋を出したり入れたりしていました。
百均で、1週間分の「朝昼晩寝る前」と分かれているケースを買って一緒に確認しながら入れ、毎回チェックを繰り返し、ルーティンになってきたので以前ほどではなくなりました。
しかし。
このところ毎日「何か」がわからなくなってきています。
日にちや曜日がわからないのは相変わらずですが、電子レンジの操作が突然わからなくなったり、残りごはんがたくさんあるからご飯炊かなくていいよと言っても忘れて連日ご飯を炊いてしまうため、いま、冷凍庫がご飯でパンパン(^_^;)。
ゴミの日も、何度も確認した挙句に結局違うものを出す。
午前中にしたことは昨日したことになってる。
同じことを何回説明しても何度も聞かれる…
毎日近くで見ていて、認知の低下はこんなに早く進んでいくんだ…と、驚くというか怖いというか。
興味深かったのは、最近まで毎日やっていたことを忘れ、10年以上前にやっていた行動に突然、戻ったことです。
例えば、退院して初めて母がお風呂を沸かしてくれることになった時のこと。
ボタン一つ押せば給湯と湯沸かしをしてくれるのであとはほったらかしでOKなのですが、耳を澄ますといつもと違う「ジャー」という水音が聞こえてきました。
お風呂場を覗くと、なぜか蛇口からバスタブにお湯が入っています。
「え?何してんのこれ???」と母に聞くと「お風呂沸かしてる」と。
いやいや、このボタン押せばいいじゃん、と言うと「そうだっけ?」と覚えていません。
10年以上前にお風呂が壊れて新しくする前は、蛇口からバスタブに給湯してお湯を溜めてから改めて沸かすやり方でした。
1ヶ月半前までは普通にボタンを押して沸かしていたのに、急に10年以上前の記憶に戻ってしまった。
最近のことがわからなくなるとは聞いてましたが、いったい何年前までさかのぼるんだよ〜!(◎_◎;)とびっくりした出来事でした。
他にも、お茶漬けは緑茶で食べていたのに当然のように番茶を淹れて食べ始めた母。
父も私もおかしいな???と思いつつ「今日は…番茶なの?」と聞くと「いつも食べている」と。
いやー、うちは番茶でお茶漬けしたことないけどね、というと「そんなことない、昔から番茶だ」と。
これも、何十年か前に記憶が戻ってしまったようでした。
年齢も年齢なので仕方ないですが、母の場合はコロナ禍を経て外出が減った上での入院が加速のきっかけになったのは間違いありません。
高齢者の入院の認知症リスクは本当です!顕著です!!
私はこれを恐れて毎日会いにいきましたが…
週6日頑張ったけど…難しかったようです
いや、頑張らなかったらもっと大変だったかも…と自分を納得させるしかありません。