その男子は、その会で中心的な役割をしていて、
他の学生をまとめたりしていました。
誰ともしゃべらず、ジュースを飲んでいる私に
「誰か知り合いは?」と聞いてくれました。
私は、「誰もいないんです」と、久々に声を出しました。
久々に声を出したので、声の出し方が分からなくなっていました。
その男子は、「もしかして、東北出身?」そう聞かれて、驚きました。
「え?どうして分かるんですか?」戸惑う私に
「俺の父親の実家は山形で、親戚みんな東北にいる。だから東北弁には馴染みがあるから」と言われました。
生まれて初めて自分のなまりを指摘され、自分の言葉が恥ずかしくなりました。
黙り込んでしまった私の顔色を察してか、
「いやいや、懐かしいから良いよ、どんどんしゃべってくれ」と言いましたが、
なまっているから、田舎者だとバカにされているような気がしてきました。
でも、久々に話せる人がいて、しかもその人のお父さんの実家が東北。
何かの縁かも?
と勝手に妄想してドキドキしていました。
色々しゃべりたかったけれど、その男子は他の学生たちとも打ち解けていたので、
ゆっくり話すことはできませんでした。
その会は、8時で締められ、その後二次会で居酒屋へ行くことになりました。
私は帰ろうかどうか迷っていたら、その男子が近寄ってきて、
「どうする?」とまた声をかけてくれました。
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