仕事中に両手の指が攣り始めた。
元々アルコールの離脱症状として筋肉の痙攣が起きるのは経験則で知っていたためピンときた。
脱水症状だ。口はカラカラだし汗は出ないし嫌な予感はしていた。
夜中にこむら返りを起こし激痛に目覚めることが何度もあった。やだよねこんな経験値。
考えてみればここ4日程まともになにも食べられていない。というか頑張って胃に収めてもすぐ便器とご対面してた。
ごめんなさい食品さん、ごめんなさい調理者さん。
ただ、今までは水分だけは吸収してくれていたから気にもせずカロリーは別の方法(酒)で取っていた。
酒と水とサプリがあれば体は維持できた。頭がおかしい気もするけど酒にやられた頭では至極まっとうな考えに思える。
今までと決定的に違ったのは水分が前からでなく後ろからHello Worldしていた点だ。
ああ、よく考えたら君、体内巡る正規ルートじゃなく裏口だよそれ。
4日以上水分もまともに取れず、酒で更に乾燥させるという悪循環の結果全身が攣ってしまった。
流石にまずいと早退し点滴をおねだりしに病院へ。
手っ取り早く水分を補充してもらい安静にすれば次の日には治る…はずだった。
最初にかかった町医者に、なんか黄色いから総合病院行け、そこで点滴打ってもらえと突っぱねられる。
1時間以上待たせてこの仕打ちはあんまりじゃないでしょうか。僕は身体に潤いがほしいだけなんです。
涙目で総合病院の夜間外来へ。
早く水をください。両手の指が攣り伸ばすために合掌してる男に血液検査はいりません。
早く水をください。両脚が腓返しを起こしロボットウォークにレントゲンはいりません。
最初の町医者にかかったのが16時、点滴打ってもらえたのは20時。医者ってのは鬼しかいないんですかね
ようやく人心地ついたところにお医者様が歩いてくる。よく耐えたねと労いの言葉でもいただけるんでしょうかね
"このまま一週間入院ね。肝硬変になる前に死ぬよ?酒やめようか"
水分を求めて来ただけなのに、今までのささやかながら幸せな生活に終止符が打たれました