毎年毎年、更新される酷暑の夏、
カラカラの水不足に、学校給食の食器を洗わずに済むよう、紙皿や紙コップで提供する地域があると聞いた。
かと思うと、予報も追い付かずに豪雨に襲われ、
短時間で、そこらじゅうが水浸しになり、
道路の区別もなく、孤立地帯になって取り残されている方たちもいるというニュース。
海外では、
ネパール、カトマンズの大洪水。
氷壁が溶けて、滑落したものが川に落ち、上流から
川を欠壊させながら、大洪水になって一時にどっと流れ込んだ。
周りにいる人達はあっという間に飲み込まれた。
何人いたのか、何人がいなくなったのか
ネパール側も、反対側中国のほうも
把握はできないだろう。
家族や親戚知人も、一緒くたに飲み込まれているとすれば、
誰と誰がいない、、などと訴える人もいなくなってしまっているだろう。
もう、20年くらい前の話だが、
同級生の男子(今やワタシも彼もただのジジババだが)が
「ヒマラヤ登山に行ってきた!」と、写真のデータを入れたCDを寄越した。
ともかく、お出かけより家にいるのが好きなワタシには
「そんなところ」へ行くなんて、、しかもヒマラヤ登山するなんて、
身近な人には思えず、眩しいばかりだったが、
彼は、登山だけでなく
仕事でも、世界中を駆け回り
世界的な経営者達に頼りにされている数人のうちの一人らしかった。
そんなことと、古い友人ということは
ワタシにとって、あまり関係ないことなので、
「〇〇君」と、相変わらず呼び、
「あんた、良い子にしないと遊んでやんないよ!」などと
小学生レベルのマウントまでとり、オババは
「どれ!」「どんなとこなの?」と言いながら
CDを受け取った。
大洪水のニュースでは、一帯が激流に呑まれていたが、
「この場所は、世界で一番美しいといわれた地帯です」と言っていた。
ヒマラヤに登るのは、中国チベット側と
ネパールカトマンズ側から登る道があるらしい。
確かに、CDで見た景色は美しかった。
何人かの人たちと、地元の案内人も荷物を担いで一緒に写っていた。
お出かけ嫌いなバーバは、そのCDで彼が「登頂」に行ったのかどうか、肝心なところを覚えていない。
「いいこにしないと遊んでやんないよ!」と言う(鬼)ババに
誉めてもらおうと思ったわけではないだろうが、
そうやって、(過酷な)登山をしながら写真を撮って見せたのに、
「ふーん」くらいの反応だったのかと、
今更ながら反省するが、
確かに美しい村を出発する様子は覚えている。
下の方に写っていた人が、頂上付近の写真にはいなかった。
「この人どうしたの?」、、まったく、こういうことが気になるワタシ、、。
「あー、この人死んだ」の応えに呆然。
途中で、高山病にかかって、亡くなったそうな。
そんな過酷な登山を、通常は日本国内の山々、段階を経て訓練を重ね
確か、ヒマラヤは一度じゃなかったと思うが
ハードな仕事の合間に、彼は登山を楽しんでいたのだった。
「それ」を、、そのCDの景色を
あの大洪水のニュースから、真っ先に思い出した。
もう世界中
ここなら安心という場所はなくなったのかもしれない。


