早朝、テレビをつけたらCONDORS主宰・近藤良平さんのインタビューをやっていた。表題は「カラダに聞いてみよう」。

面白かったのは、横浜国立大学生時代に体育の先生から教わったという「手の甲の追い掛けっこ」(!?)。
手と手を重ね、上側の手の人が手を動かして逃げようとするのを、下側の手の人がその動きに追いついていこうとする。普通に目で見て追いついていこうとすると、なかなか追いついていけないのに、目をつむって手の甲の感触を頼りに追いついていこうとすると、不思議と追いついていけるのだ。
たぶんこれは、目で追いかけようとする(視覚で追いかける)と、いわゆる「マインドタイムの0.5秒の遅れ」が生じてしまうのに対して、手の甲で追いかける(触覚で追いかける)と、大脳を介さないだけ素早いレスポンスが可能になるということなのであろう。
進化のプロセスの中で、触覚は最も原初的な感覚で、それに比べると視覚も大脳も新参者である。
この触覚によるコミュニケーションにこだわっているのも、彼の活動の特徴で、そうした「コミュニケーションの根源」を問う姿勢が、CONDORSのパフォーマンスを面白くしているのだと思う(といっても、僕が見たことがあるのは「サラリーマンNEO」の中の「サラリーマン体操」だけだが)。
番組では、ワークショップで、2人ペアになって互いに触れ合いながらパフォーマンスを創作していくプロセスを紹介していたが、それが結果的には、民族ダンスや社交ダンスのようになっていくのが興味深かった。

近藤さん曰く「小学校2年生くらいまでは、休み時間になるとわーっと校庭に出て、思いっきりカラダを動かして、大声を出して遊んで、休み時間が終わるとわーっと教室に戻ってくる。これが中学生くらいになると、そんなの格好悪いということになって、大人になるとそれを全く忘れてしまう」「社会的にカラダを萎縮させることが、大人になることになっている」「カラダという言語を使うと視野が広くなる、発見がある、ということを仕事にしている」。

彼のパフォーマンスがいつもライブ感を失わないのは、常に「カラダに聞く」という原点を忘れないからで、その原点を忘れてしまうと、たちまち「パターン化」のワナにはまり、マンネリ化に堕してしまう。言うのは簡単だけど、行うのはそうそう簡単ではない。

■サラリーマン体操
http://www.youtube.com/watch?v=-eGivDiTHOQ

■写真1 ホリデーインタビュー
http://www.nhk.or.jp/a-holiday/
■写真2 近藤良平オフィシャルホームページ
http://www.kondosan.com/
■写真3 CONDORS official website
http://www.condors.jp/

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