今回の 愛鳥塾 「テーマは MTB(訳があって手放された鳥たちの里親を探す)」ということ。 

遠方の人でも 里親を希望してほしい,という趣旨から TSUBASA初の試みとして 大阪での開催となりました。

 

今回は TSUBASAで 実際に 飼い鳥のレスキュー、飼育、里親探しに 直接携わっていらっしゃる 涌井先生がお越しになり、 TSUBASAの現状、そして 手放される鳥たちのことなどを 詳しく説明していただきました。

自分たちのように 鳥さんを愛して わが子、わが家族のように 飼育している人間からみて なんで その子たちを手放すのか、どうして終生飼養ができないのか、という疑問があるのは事実ですが TSUBASAの活動内容を伺い また たびたび 今回のようなイベントに参加させていただくうちに いくらか それでも仕方ないのかもしてない、と思える 事情など 伺ってきました。

・飼い主の死亡、病気など(鳥の寿命が長いため)

・仕事などの都合(転勤、海外移住など)

・近隣トラブル(鳴き声など)

・鳥の問題行動(噛みつく、気引きなど)

・多頭飼いによる飼育崩壊(ペットショップの廃業など)

難しい問題ですが ある程度は理解ができ 避けられない問題もあるのかなとは 思ってきました。

 

ただ、今回涌井先生のお話を聞き 実際の現場から 上記の事情以外の はっきり言って 目から鱗のような 事実の存在も知りました。

実際のレスキュー時の事例などを踏まえて教えていただけたので とても納得がいきました。

どういう話か、というと 飼えなくなった鳥を 放鳥してしまう人がいる、ということです。

「ずっと長く 鳥を飼ってきた せっかく飛べる鳥をかごの中に閉じ込めてきた 自分が手放すのなら 自由に飛ばせてあげたい」

(大型インコを飼育していた老婆の談)

「他界した家族が飼っていたが 家を売って引っ越すので 鳥たちは 自然に放してやろうと思う」

(解体業者さんの起点で TSUBASAで引き取り)

こういう事例は たまたま TSUBASAが介入することができて レスキューしてもらう結果になりましたが 実際には 人知れず 飼えなくなって逃がしてしまう鳥たちが多くいる、という話でした。

 

正直 ショックでした。

手乗りとして人の手で飼育されてきた飼い鳥を 野に放つということ、なんということをするのかと思いました。

飼い鳥として育った子は 餌の取り方なども知りません。何が危険でどうしたら 助かるのかも知らない、風雨のよけ方もしらない、そんな鳥たちを放すなんて、ひどいことだと思います。

でも 実際 そういうことを考え 実際にやっている人が多いのだそうです。

こういう考えの方は 年配の男性に多いらしく 「たとえ、それで死んだとしてもそれは生存競争なのだから仕方がない」というそうです。

 

自分にはとても理解できない理論ですが そういわれて考えてみると 確かに 「そうなのか」と思わせられることもあります。

以前 少し触れましたが 東京のワカケホンセイインコもしかり、それ以外にも セキセイインコ、文鳥など 明らかに元ペットと思われる 鳥さんが スズメなどの群れに交じっているという話を聞いたことがあります。

また 迷子掲示板など よく保護情報があるのに 迎えがみつからない子もたくさんいます。

そういう子って もしかしたら・・・・。

 

鳥はショップなどで かなり安価に入手できます。

子供などにせがまれて 衝動飼い 大きく育っても子供が世話をしない、それなら・・・という人もいるそうです。

 

「飼えない」と言って手放す前に なんとか 引き取り手を探してほしいですし、まず 「飼う」まえに それが 大切な一つの命であり、その子の障害のすべてが かかっているということを考えてほしい。

ペットショップ側も 「売ればいい」のではなく ちゃんと その子がどのくらい生きるか、どういうお世話が必要なのか、ちゃんと話して 「必ずできる」ということを確認してほしい。

なかなか難しい話ですけど 少しでも不幸な鳥さんが増えないように と願うばかりです。

飼鳥たちにとって 幸せに生涯を送れるように 多くの方が 鳥たちのことをもっと理解してくれる社会になれば、と思います。