大人の生徒さんから「エレクトーンで弾き語り」をしてみたいと相談があった。生徒さんの演奏レベルは初級の「中」ほどである。弾き語りというのは、意外に難しく、でも、楽しみながら勉強してもらいたい。なんとか、がんばってやってみましょうということになった。曲目は『サン・トワ・マミー』、キーはCで決まっている。

前回の課題「歌の部分を弾く右手はどうするか」があるが、ひとまずおいておいて、まずは、曲全体の構想から入った。イントロ、1番、間奏、2番、エンディングという一般的な流れにした。そしてアレンジのスタイルをどうするかを考えた。

オリジナルのアダモの雰囲気がよいのか、思い切って、オリジナルとは違ったアレンジでもいいと提案してみた。本人はどうしていいのかわからない・・・迷っているようだ。とりあえず、アダモのオリジナル風をやってみることした。

アダモで最も定番的な伴奏として、Bolero cha-cha「タッタカ、タ、タ、タタタタ」というリズムの分散和音がある。歌いながら、それを弾くのは無理かも知れない。アカンパニメント(自動伴奏)を使ったり、レジストメニューでそれらしいのを探すのもよいと思った。

エレクトーンは「すぐれもの」で、さまざまなことが可能な楽器である。

初心者だから、できるだけ簡単に弾けるように、エレクトーンについている自動演奏などの機能を使って楽しみたいが、他方、アレンジをしながら音楽の基礎的な学習を進めたいということがある。

テキスト中心に演奏の方ばかり気にしているとちょっとつらくなることもある。大人の生徒さんには、様子を見ながら少しずついろいろな機能を使ってみようと思っている。



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