講師仲間とカラオケに行った。ニューミュージックや洋楽をさんざん歌って疲れた頃、講師の一人が演歌が歌えると言い出して「津軽海峡冬景色」を歌い始めた。この曲には、3連符が多い。大人のレッスンに使えるとひらめいた。


・サン・トワ・マミー

・アメージング・グレース

・翼をください

・オー・シャンゼリゼ

・津軽海峡冬景色

・心残り


 これらの曲をチェックして、次のレッスンのとき、生徒さんに簡易バージョンの楽譜を、見せて選んでもらった。偶然にも「津軽海峡冬景色」に決まった。

 この曲は右手のメロディーがなかなか難しい。3連符というのは指のトレーニングになる。おまけにテンポが速い曲である。途中から弾くことができずに歌いだしてしまった。(コードは私が押さえている)ゆっくりと練習すればいい。好きな曲で3連符のトレーニング、しばらく励んでもらうことになるだろう。この年代の生徒さんが3連符に初めて出会ったのは、おそらく『夏の思い出』の「~夢見て咲いている~」の「さいて」であると思われる。それは小学校の高学年か中学1年生の頃の音楽教科書に載っていた。それから50年以上経っている。生徒さんの頭の中には「3連符」という言葉は初めて聞く新しい言葉となっているようだ。


 60歳を過ぎた演歌のお好きな生徒さんの3連符の練習は、『津軽海峡冬景色』がいいようだ。どうか挫折しないよう、がんばってほしい。



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