まだ、初回レッスンである。指番号と同時に「ド」を教えたい。何となく解っている「ド」の位置、小さい子供に教える場合はこんなふうに教えていますと、説明した。


「黒い鍵盤と白い鍵盤がありますね。黒い鍵盤をよく見てください。二つと三つのグループになっています。その二つの黒い鍵盤の上にピースサインで指を乗せてください。親指を自然に出してみてください」


 こうして指番号と「ド」の位置を確認してレッスンが始まった。楽譜はまだ読めないので、歌いながら「口写し」の方法である。音符を指差しながら二人で歌った。初心者の楽譜にはドレミのカタカナがふってあった。ここで音符の説明をすることにした。今日は、全音符と二分音符と四分音符の3つにした。


 「全音符は白い玉だけで書き表します。普通はターアーアーアーと数えます。4拍分です」。このようにして音符を説明してからドレミの読みに入った。横開きに書かれた五線紙の楽譜をゆっくりと回転させて縦にしてみた。

 「いいですか、イメージの世界ですよ。鍵盤と楽譜が一致して見えますよね」(解ってないかも知れない・・・)もう一度、ゆっくり回転してみる。今度は何とか大丈夫だった。

 

 彼はエレクトーンを所有している。大人の生徒さんの中には、エレクトーンを所有せずにレッスンに通ってくる場合がある。60歳を超えているので「お道具」がナシでは上達が望めない。いや、60歳超えてなくても楽器が家にあるとないでは全然違うのである。


 初めての宿題は「ちょうちょ」と「つなひきぞうさん」。かわいい子供の曲もお好きのようで良かった。演奏入りのUSBメモリーの使い方を教えて今日のレッスンは終わった。





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