11月15日(土) ~ 26日(水)で開催された、きこえない・きこえにくい方たちのオリンピック「東京 2025 デフリンピック」。昨日閉会式が行われ、無事に終了しましたね。

選手の皆さま、関係者の皆さま、本当にお疲れ様でした。過去最高のメダル獲得数とのこと、おめでとうございます!

 

今回、初めての日本開催とのことで、私も楽しみにしていました。この大会のすごいところは、誰でも事前申し込み無しで、無料で観戦できること。私は少しですが手話をやっていることもあり、休日に応援に行きました!

 

 

私が観戦したのは、16日(日)のバレーボール(男子・女子)と、23日(日)、24日(祝)の卓球(男子団体・女子団体)。

どのくらい混んでいるかな?すごく並ぶかな?と心配しましたが、良いタイミングで会場に到着したみたいで、割とスムーズに入場できました。(バレーボールはその後入場規制がかかっていたようなので、ラッキーでした)

 

バレーボールの会場は駒沢体育館で、卓球は東京体育館だったのですが、情報保障に少し差があったのでビックリしました。

 

 

駒沢体育館の方は、大型ビジョンモニターが2つあったのですが、座る位置によってはモニターが見えない人もいるのでは?という感じ。

さらに試合中に、モニターにリアルタイムでスコアが表示されないので、スコアボードが見えない位置に座った人は、経過がよくわからなかったのではないかと思いました。

選手紹介などの場内アナウンスも、音声のみだったり(何なら英語だけの部分もあったり)。

 

コート上の選手に対しては、コートサイドに手話通訳のスタッフがいたようですが、観客に対してもう少し何かできたのでは?と感じました。せっかくの大型モニターが、ほとんど活用されていなかったので、もったいない印象でした。

 

 

一方の東京体育館は、かなり大きなビジョンモニターが4つあり、どこの席に座っていてもモニターが見えます。試合の様子が中央に映し出される際には、「ミルオト」という、試合の効果音を文字で表示するシステムが導入されていました。

卓球会場だったので、球の「コンッ」とか「コォーン」とかの音が、漫画のように映し出されるんです。

 

観客が拍手をすれば、拍手マーク(スタンプのようなもの)がパチパチと画面に出たり。

 

試合のスコアも、リアルタイムで大型モニターに表示されて、今どちらに何点なのかすぐわかるし、団体戦なので、前の選手が何勝しているのかもマークで表示される。

 

さらに、場内アナウンスも「YY system」で英語と日本語で字幕が出るし、モニター以外にも、観客席のところにぐるっと電光掲示板があって、そこに英語と日本語で字幕が表示されていました。

試合と試合の合間の空き時間には、簡単な手話を教えてくれる映像があったり、観客が体をほぐす体操のコーナーがあったりして、モニターを上手く活用していると感じました。

 

Youtubeで他の会場も見てみたら、水泳が行われた辰巳のアクアティクスセンターでは、大型モニターに手話通訳の方が大きく映っていたようです。

 

 

体育館そのものの設備上の違い(駒沢体育館には電光掲示板が無いとか)は仕方ないと思うのですが、例えば手話講座の映像などは、各会場で同じモノを使えば良いのに、と思いました。

 

各会場で、担当しているシステム会社が異なるとか、そういうことなんでしょうか?

はっきり言って、ここまで大きな格差があることは、ちょっと残念だなぁと感じました。バレーボール会場しか観覧しなかった人だったら、ちょっとガッカリしちゃうかもしれません。

 

 

試合の方は、どちらも日本戦を観戦することができたので、なかなかの盛り上がり。国際大会を観戦したのは初めてだったので、とても楽しかったです。

 

そして卓球の決勝戦の際には、佳子さまがお越しになり、こちらも初めてお姿を拝見したのでちょっと嬉しかったです。

 

 

初めてのことで試行錯誤もあったでしょうし、担当者の方は大変なご苦労があったことと思います。

まずはお疲れ様でした。私もいろいろ勉強になったし、テクノロジーの進化の素晴らしさにも感心しました。

 

今回の教訓が次へ活かされ、ますます良い大会になっていくと良いなと思います。